3 覚悟
隼人が帰り、一人家でテレビを見る。普段とする事は、変わらないのにさっき見た夢を思い出す…。「ち……。血……。血が………。」
夢の事を思いだし気分が悪くなったので、横になる事にした。横になってるうちに、いつの間にか、眠っていた…。「ククククク………ふふふ……。」
不気味な笑い声……。だけど、知ってる……この……声……。……あなたは……。 ガバッ!!! 「あ……。」夢の中の、あの人…男なのか女なのか分からなかったけど……あの声…知ってるはずなのに……思い出せない……。「一面の血……。人……。……笑い声………。」
少しづつ、思い出す夢…。毎日同じ夢を見てたの!?「もう見たくない…。」
寝なければ、あの夢は、見なくてすむ……。だけど、そんなの不可能だ!どんなに頑張っても、いつかは、寝てしまう……。怖がってちゃ駄目だ…。見尽くしてしまえば、きっと、この悪夢から、解放されるに違いない!……悪夢が終わるのを願いながら、毎日夢を見る覚悟を決めた。 翌日 「おはよ。ちゃんと寝たか!?」
「隼人……。おはよ。ちゃんと寝たんだけど、熟睡できてないみたいで、クマできてきちゃった……。」「ちょっと来い!」
そうゆうと、みやびの手を引き屋上へ連れて行った。隼人は、ストンと座り壁に、もたれると、みやびに手招きした。 「?何?」
訳も解らず、屋上に連れて来られ意味も分からないまま隼人に近づく。
「ここに座れ。」
言われるがまま、隼人の隣に、チョコンと座ってみる。隼人は、みやびの頭を自分の肩にのせ、腰に手を回した。 「少し寝ろ…。」
「…でも、授業始まっちゃうよ?」
「いいから、寝とけ。」
「……ありがとう、隼人…。」
そうゆうと、みやびは、寝てしまった。 夢の恐さより、隼人の気持ちが、嬉しく、安心でき、悪夢を見る事なく寝る事ができた。