2 不安
帰りに、隼人を家に招いて、ケーキを、ご馳走する事になった。 「どう?」
「旨いよ。」
美味しいと言われ、うかれた、みやびは、隼人と楽しく話をした。隼人は、少し部屋を離れ、戻ってくると、みやびは、寝息をたてて眠っていた。 「みやび?」
呼んでも起きないので、起きるまで、待つ事にした。「……ないで!」
「?みやび?」
「来ないで!!」
イヤーーー!!!うなされ跳び起きる、みやびを見て叫び、震えるみやびを隼人が抱きしめ、落ち着かせる。 「は…や…と…」
そうゆうと隼人に、しがみついた。
「すごく…恐い夢見た…最近、毎日なの…。いつも、恐くて眼が覚めるの…でも、思い出せないの…。変…だよね…。」
不安げに隼人を見つめる。 「大丈夫…俺がいる。」
そう言うと、再び力強く、みやびを抱きしめた。「俺がいる…みやびの傍にいるから…だから、安心しろ……。」
「うん…ありがと…隼人……。」隼人…ありがとう…。 「落ち着いた?」
「うん。隼人のおかげだね。」
隼人は、煙草に火をつけて、一服すると、夢の事を聞いてきた。 「やっぱり夢、覚えてなかった?」「今回は、少しだけ覚えてるの…。血が…辺り一面に広がってた…。」
「他は?」
みやびは、首を横に振った。 「そっか、あんまり、思い出すなよ。」
「うん…。」