1 幼なじみ
毎日寝るのが、嫌になるくらいの悪夢のはずなのに思い出せない……。物覚えは、悪いわけでもないのに 「夢って、こんな物なのかも…気にしすぎるのも、よくないもんね。」「さっきから何ブツブツ言ってりんだよ?」
と言いながら、頭をコツンっと叩いた。彼は、幼なじみの隼人。すぐに怒るけど、優しくて頼りになる。だけど、意地悪なんだよね。カッコイイから、告白とかされたりしてるみたい。 「私なんかを構ってると彼女に怒られるんじゃない?ヤキモチやかれて私が迷惑するんですけど?隼人?」
隼人は、ムスッとしながら、反論してくる。 「あ〜?可愛くねぇ〜な、イヤミかよ?だけど、付き合うなんて、めんどーな事、今は、辞めてるんだ。」みやびは、おもいっきり、ため息をはきながら 「何で?そんなにモテるのに?私なんて、モテないよ。皆、どこに眼つけてるんだろ。こんなに可愛い子がフリーなのに!」
と隼人に訴える。隼人は、そんなみやびを見て、大笑いしながら 「みやび!お前って最高にバカ。」
いきなり、そう言われキョトンとしてた、みやびは、怒りだした。 「隼人!私だって、真剣に付き合ってみたいの〜!」
みやびは、彼氏ができた事がない。理由は、本人にはサッパリ分からないが、とにかく彼氏がほしかった。「お前には、まだはえーよ!」
と優しく微笑んで、頭をポンとたたいて言った。 みやびは、優しく微笑んでくれる隼人を見て、少しドキドキした。隼人が、あまりにも綺麗に微笑むから…