最終話
「隼人?」
「ん?何?」
「今まで、ありがと……守ってくれて…。」
「…うん。」
みやびは、クスッと笑った…。
その笑いに、隼人は、気付かなかった…。
「隼人?どっか行こう……。」
隼人は、うなづき、みやびにをキスする…。
「何処に行きたい?」
「……。」
「みやび?」
返事のないみやびに、答を求め、振り返る隼人……。振り返り隼人が見たのは、ナイフを振りかざす、みやびの姿だった…。みやびは、狂ったように……楽しんでるかのように笑いながら、隼人を刺しまくった…。
「可哀相な隼人…。……知らなければ、死なずにすんだのにね……。」
クスクス…。
「み……や……び…。」
「さよならだね。ありがと。隼人は、最後まで、私を楽しませてくれるんだから、いい幼なじみだよ♪バイバイ…。」
「やめ…ろ!!」
クスクス…。
「黙りなさい…。」
……別れのキスをするかのように…隼人の口を塞ぐ…。…みやびは、ためらう事なく…、隼人の首を切り裂き、……吹き出す血をあびながら、……笑いつづけた…。
隼人は、死に、みやびは、血まみれになりながら、部屋の外に出た…。すでに夜中……。寝静まる姉夫婦を殺す為、部屋に向かう…。
「お姉ちゃん?怪我してるの?」
トイレに起きてきた子供が、みやびに問い掛ける…。みやびは、子供に近付き、子供と一緒に姉夫婦の部屋へ行き、その子供の見てる前で、二人を楽しげに殺していく…。
泣きじゃくる子供に、笑いかけながら、ナイフを振り下ろす……。
……生きた獲物を捜し……みやびは、この街から、姿を消した……。