9 通り魔
みやびは、隼人が何を言っているのか理解ができなかった……。
みやびは、隼人を突き放し問い掛ける。
「意味分からないよ…?何で私の為に、愛は殺されなければならなかったの…?……私の何を知ったの?」
隼人は沈黙した。
「私には、知る権利があるはずでしょ……。」
隼人は、答え始める。
「みやび……。愛は、僕が殺した…。理由があった…。俺が、愛した、みやびを守る為に…。仕方がなかったんだ。…この頃、この地域で、通り魔事件多かっただろ…?」
「うん……。」
隼人が何を言いたいのか、判らないまま返事をする。
「その通り魔は……、みやびなんだ…。それを…愛は、知ってしまった…。だから……。みやびの代わりに…愛を…殺した…。俺が殺さなければ、みやびは、愛を殺してた……。愛が、みやびは、通り魔だと気づいてると判ったのか、みやびは、愛の所へ…。夜中に、出かける、みやびの姿を見たんだ……。つけていくと愛を訪ねる、みやびを見た、ナイフで悲しそうに…楽しみながら、愛を刺してるみやびを見て……。みやびを押しのけて、……まだ…息のある愛を殺した。みやびが、今まで、殺してきた人達の死体の位置や、みやびの残したナイフ等の処理もしてた。」
みやびは、静かに言った……。
「どうして……私に、、愛を…殺させなかったの?」
「……親友だから…。もし、自分が、通り魔だと気がついた時……。悲しむと思った。…だから…。」
みやびは、隼人に抱き付いた。
隼人もみやびを抱きしめる。