#80 Un bye friends④
「さぁ、勝負だ! 貴方という未来を奪い取る!」
彼女はいきなり距離を詰め、その剣を振り下ろした!
すぐさま雄一が割り込み、そのスーツで剣を受け止める!
それを皮切りに、全員が臨戦体制となった。
柊命が手を添えていた剣を抜き、愛鈴がステッキで変身し、忍羽が何本もの針を取り出した。
俺も青薔薇のクリスタルのカードを地面に埋め、引き抜くと、剣へと変形する。
「全員で行くぞ!」
柊命の呼びかけにより、皆で一気に彼女へと襲いかかる!
しかし、その結果は無惨なものだった。
柊命の振り下ろされた一太刀は、あたかも最初から当てる気がなかったかのように軌道がズレ、愛鈴の魔弾も、偶然的に全て外れる。
忍羽の針も全て外し、雄一の拳は一瞬当たったかと思われたが、最初から存在しなかったかのように消え、傷ひとつない状態で彼の後ろに立っていた。
「は!?」
「何これ!?」
「全部外した!?」
「そんな、当たったはず!?」
彼女は剣を振り上げる。
「まずは貴方から」
その剣を振り下ろすと、彼の雄一の背中の装甲がいともたやすく大破し、彼の背に大きな傷がつく!
「随分と硬い装甲だね。でも、偶然的……いや、”運命的”に弱点に当たったみたい」
言ったもん勝ちかよこのクソ能力!
「ほら、君たちも早くかかってきなよ」
これはマズい状況だ。
臨戦状態の味方と彼女の間に割り入る。
「ここは俺がやる。だから……」
柊命の耳にそっと口を近づけ、耳打ちをした。
「……わかった。絶対に遂行してやる」
「頼んだぞ」
4人は急いで部屋を後にする。
「あれ? 数の暴力で責めなくていいの?」
「いや、アイツらには大事な仕事がある。お前だって、俺以外とはマトモにやり合う気はないんだろ?」
「そうだね。実際に彼らはくだらない前座に過ぎない」
「くだらない……か。でもな、俺のこの力はアイツらがいたからこそのモノなんだ。1ヶ月前ならこうもいかない」
剣を構える。
さて、最後の戦いだ。




