#78 Un bye friends②
まさかここにまた来るとは……
辿り着いた場所は、昨日の遊園地の近くだった。
少しだけ山っぽい場所で森が広がっており、近くにはふたつの湖と県境……いや、県都境がある。
俺の通う大学も近い。
「まさか、こんなに近いとはな……」
「しっかし、入り口が見当たらないな」
地図の指定の場所には来たのだが、そこはただの森であった。
入り口らしき場所も見当たらない。
「どうする? 頑張って探してみる?」
「もう、それしかないよな……」
「雄一ぃ〜、そのスーツなんか枯れ葉を全部除去できる機能とかないの?」
「そんな色々機能があるみたいな話一度もしてないだろ」
もう地道に探すしかない。
……そう思った矢先、
「ウェッヘッヘッ! エヴォクションだがなんだか知らないが、こんな力があれば暴れ放題だぜ!」
落ち葉の中からエレベーターが突然現れ、そこから二本足の怪人が現れた。
「おっ、弱そうなヤツらがいるじゃねぇか!」
怪人が俺らの方を向く。
「……」
「あ? 何みてんだこのパンピーが!」
「意外と生身でも戦えるもんだな」
「ダッッッッッッセ!」
怪人はものの20秒で鎮圧された。
柊命がめちゃめちゃ笑ってる。
「とりあえず、あのエレベーター入ってみよ。多分入り口だろうし」
「あぁ、そうだな」
「いやー今日は運がいいね」
「ふ……踏まないでくだひゃい……」
「は? 何みてんのこの怪人!」
エレベーターを降りた先、お迎えはなかった。
相手方からしたら想定外の入り口だったのかな?
いや、招待しておいてあんなザコ出すとか、絶対にアイツ餌だよな?
じゃあ罠がある?
「とりあえず、警戒して進むぞ」
「僕が前に出よう」
雄一が先頭に立ち、警戒をしながら進んでいく。
罠などは……見当たらない。
手探りで進んでいくと、ホールのようなところに辿り着いた。
「……なんかめちゃくちゃ人が出待ちしてない?」
俺たちは小声で話し出す。
「あれ、多分私たちが正門から入ると思ってたんじゃないかな?」
「それじゃあ、さっきのエヴォクションはマグレか……」
「というか、アレって魔法少女にヒーロー、あとエヴォクションか」
「魔物がいないなら、オレの情報は役に立たないな」
「魔物の名前言い当ててたの最初の頃だけでしょ」
「……にしても、なんでヒーローと魔法少女が?」
なんか普通に疑問だった。
ヒーローも魔法少女も正義の象徴みたいなところあるし……
「……元々僕や愛鈴も敵だっただろ」
「あ、確かに」
「よっぽど人望が厚いんだな。そのフミってヤツは」
「おかあさまは日本の魔法少女協会のトップだからね。逆らったら引退確定だよ」
厳しい世界なんだな……
「とりあえず、今はアイツらを避けて別の道に行こう」




