表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/86

#72 画竜添生⑤

 巨大な両腕! 肩に乗った大砲! 背中に積んだ大きな剣!


 そしてデカい顔!


 影がその全貌を現す!


 巨大ロボだ!


「昔叔父さんと考えたロボ! 臨海ガーディセフィラ(仮)!」


「なにそれ!?」


「巨大ロボだ! すげぇ!」


 なんか雄一が今までで1番元気になってる!?


 これだから男は!


 私もこういうの好きだけど!


「お前ら、乗れ!」


「乗れるのか!?」


「あぁ乗れるとも!」


 ロボが腰を低くし、手を差し出す。


 雄一がめっちゃ元気に手の上に乗った。


 私も少し遅れながら手の上に乗る。


 するとそれは上がっていき、コックピットの前までたどり着いた。


 コックピットが開くと、中央に少し広いスペースがあり、そこには両手両足に謎の装置をつけた蒼馬が立っている。


 その横には律儀に2人分の席がある。


「すごいちゃんとしてるね。即興で3人席にしたの?」


「いや、これは元々3人席だ」


「???」


 コックピットが閉じると、ゆっくりとロボが動き出す!


「ヤバい! 龍来たよ!」


「任せろ!」


 蒼馬がグローブのような装置をつけた右手を突き出すと、ロボの右手も突き出された!


 龍の顔面が拳に衝突し、悲鳴を上げながら喰い下がる!


「雄一! なんかボタンを押せ!」


「これかッ!」


 座席の近くには多くのレバーとボタンがある。


 そのうちのひとつを雄一が押すと、ロボの肩からミサイルが発射された!


 ミサイルは空中を舞うように動き、2発とも龍にヒットする!


「すげぇ!」


「まだまだ!」


 蒼馬が右足を90度曲げ、強く踏み込むと、ロボは背中から光を出して加速し、一瞬で龍の目の前へと辿り着く!


「トドメだ! 決めてくれ忍羽!」


「う、うん!」


 目の前にある一際大きなボタンを押す!


「それは自爆ボタンだ!」


「えぇぇぇぇぇぇ!!??」



 機体が白く光ると、一瞬にしてインクを撒き散らし、爆発した!



 それがモロに龍に当たる!


 私たち3人は外へと投げ飛ばされ、地面に落下した!


 幸い、あまり高くなかったおかげで大したダメージは受けなかった。


 ロボは龍もろとも爆発し、その勝利を収めたのだった。


 あの流畏咲すら呆然としている。


「……あ、見事な戦いだったよ」


「そうかな……」


「あとは君だけだ」


「彼女誰?」


 流畏咲はゆっくりと脇差を握る。


「面白いものが見られたよ。私は満足だね」


「どうする? まだ戦う余裕ある感じ?」


「うん。でも、しばらくはいいかな」



 次の瞬間、彼女は脇差をその胸に突き刺した!



「!?」


 胸から、青い液……血のようなものが溢れ出る。


 白と黒だけの世界、唯一の色彩が目を惹く。


「じゃ、私はこれでおいとま」


 そう言うと、彼女の肉体は白い蝶となり、去っていった。


「なんだったの……アイツ……」


 蝶が全て飛び去ると、世界に色が戻る。


「とりあえず、退けられてよかった」


「……あ、柊命と愛鈴の所行かねぇと!」


 蒼馬が走り出す!


「え! あっ! そうだ! 行かなくちゃ!」


「僕たちも急……なんかヤバいのいないか!?」


 街の方には、ドラゴンのような見た目の青緑の怪物が暴れていた。


「……何あれ!!??」


「ただモノじゃなさそうだ」


 蒼馬が、静かに怪物を見つめる。


「どうやら、新しい力の使い所が来たみたいだな」


 そう呟いた。


「新しい力?」


「忍羽、雄一、力を貸してくれないか」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ