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#5 「どいてほしいにゃ」

ちょっとした検証も兼ねて今日から毎日2話投稿になります。


投稿時間はもしかしたら左右するかもしれません。

「魔法少女”ソリアムド”!」


 ピンクを基調としたまさに主人公のような魔法少女の姿がそこにはあった。


 彼女は目の前の怪物に向け、ステッキを構える。


 すると、ステッキの先端からピンク色の魔法陣が発生する!


「”アムリュジス”!」


 一筋のピンクに輝く光線が怪物の腕に大きな風穴を開けた!


「@#!?」


 怪物は自らの腕を見て驚くもすぐに持ち直す。


「/@@/@&#!」


 何本もの腕をぬるぬると愛鈴へと伸ばす!


「トロい!」


 愛鈴はそれらを華麗に避け、柊命のもとへと近づく。


「決めるよ、柊命!」


「ああ!」


 愛鈴がステッキの先端に付いている宝石を取り外し柊命の剣にかざすと、彼の剣がピンクの光を纏った!


 その剣を2人で振りかざす!


「”ショフロワ・ムール”!」


 剣身に多数の魔法陣が発生し、それらを纏った大剣の一撃から爆発が起こった!


 直撃した怪物は叫び声を上げながら、黒煙の中に消えた!


「やったか!?」


 柊命がそう言ったその瞬間、黒煙から何かがこちらに近づいてくる。


 ……怪物だ!


 怪物は大きな傷を負いながら、逃走している。


「やばッ! こっち来て……!」


 怪物はなりふり構わず逃げ出していった。


「あ、おい!」

「待て!」


 店内から愛鈴と柊命が走って出てきた!


「逃がさない!」


 愛鈴は指を銃のようにし敵を狙う。


 そのまま、銃を撃つような動作をすると、その指先からハートが銃弾のように飛んでいった。


 それが命中すると怪人は一瞬よろけたが、再び走り出す。


「チッ、逃したか」


「いや、逆に好都合」


「「???」」


 今回の場合は柊命もよくわかっていないようだ。


「今のでマーキングをつけれた。これを追っていけばアイツらの施設の位置がわかるかも!」


「あーなるほど」


 いや俺にはわからん。


「施設?」


「エヴォクションは怪人開発の研究機関から作られるの。そして、特に優秀な個体には帰巣本能がインプットされて、ピンチになったら一目散に研究所に戻っていくの」


「そうなのか……」


「つまるところ、これでお前を襲った連中のボス張本人が見つかるかもってわけだ」


「それは可能性の話だけどね。それじゃあ、一旦マーキングの動きがなくなるまで待機かな」






 スーパーの設備が死んだため、近くのファミレスにやって来た。


「タッチパネルデチュウモン?」


「これが令和イズムだよ柊命」


「オレが転生前にいた平成の時代にこんなものなかった」


「今は平成もレトロの一種だよ」


「マジ!?」


「平成前期だけだろ? 今の高校生もみんな平成生まれだっての」


「あっ、そういえば今の時代はそうだったね」


「……お前さては未来人か?」


 各々注文を進めていく。


 俺はドリンクバー、チーズインハンバーグ、ライス。


 愛鈴はキッズドリンクバーにハンバーグのお子様ランチ。


 柊命はドリンクバー、カットステーキ、ネギトロ丼、マルゲリータ、蒸し鶏のサラダ……あとチョコバナナパフェ。


 柊命やりやがったなこんちくしょう。


「愛鈴はその程度でいいのか?」


 乙女になんて事を聞くんだ。


「ドリンクバーでコーラいっぱい飲むから大丈夫」


「それもそうか……」


「柊命……お前こんなに食えるのか?」


「多分いける。ま、カロリーのほとんどは魔力回復に回されるからな」


「魔力回復?」


「魔力は食べると回復する。食べなきゃ本調子にはならないんだ。実際、昨日はある程度食べれたけど体内に巡る魔力量が明らかに減ってきてる。今のうちに溜め込んでおかなくちゃ」


「あれか、こっちで言うエネルギーとか脂肪がそっちで言う魔力か?」


「そういう感じ。だから向こうだとタンクは筋肉つけるためにあんまり魔法を使わないし、魔法職のやつは大食い野郎が多いがガリガリ、オレの場合その中間を行かなくちゃだからな。魔力を結構溜め込んでおかないと痩せちまう」


「なんか……大変だな」


「愛鈴だって同じはずだろ?」


「私達は基本的には栄養食を携帯してるから。まあ、足りなくなったとき苦肉の策でスーパーに牛脂貰いにいったけどね」


「えぇ……」


「うまそう」


 ……うまそう!?


「まぁ、ナシではなかったかな」


「そ、そうか……」


「ま、こうやって甘いのとかからエネルギー取るのが一番楽かな」


「いいなそれ。俺も今度からドリンクバーに頼るか」


「異世界戻ったらどうすんのさ?」


「頑張って作るさ。ドリンクバー」


「もっといい方法考えた方が楽だろ……」


「私もどこでもドリンクバー欲しいな〜……あ、マーキング止まったみたい」


「マジ?」


「うん、なんか場所割り出せそう。多分明日には行けるかな」


「俺にできる事ある?」


「寝食の準備」


「俺も戦えるよ」


「ダメ。”戦える”のハードルが違うから。家で待っててよ」


「でも帰ったら記憶が消えてていきなり『誰?』ってなったら寂しくない? 俺がついていけば一瞬で記憶とか消えてるかわかるじゃん」


「家のチャイム押すだけで十分だ」


「ハイ……」


「それじゃあ、決戦は明日だね。各々明日に向けて今のうちに元気を貯めておこっか」


『お待たせしましたにゃ』


「うおロボットがメシ運んできたすげぇ!」


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