#47 派生フォームも早い!
蓋を押し出すと、オレンジの花びらが空を舞い、そして、形を形成した。
黒い布で口元を隠し、忍びのような服装にオレンジ色の装飾が施されており、背中には巨大な手裏剣を担いでいる。
そう、さながら忍びのような姿となったのだ。
「私より忍びっぽくない!?」
「正装を無くしたお前が悪い」
「あら〜? まだそんな姿も残してたの〜?」
「今度はこっちのターンだぞ! ……えっと……ロン毛!」
「イーステイムよ!」
そう言いロン毛は間合いを詰め、オーラを纏った拳を振りかざす!
しかし、高い跳躍力で難なく躱わす!
「あたらんよーだ」
懐から巻物を取り出し、広げた!
すると、白い煙と共に、3人の分身が生まれた!
「なんですって!?」
「「「「どれが本物かわかるかな?」」」」
分身と声が重なった。
一斉に、それぞれクナイを握り、襲いかかる!
「この程度っ! 全員可愛がってあげればっ!」
「じゃ、お疲れ」
3人目の分身がオーラを纏った拳によって消され、煙の姿に戻ったとき、煙の中から1本の赤い巻物が姿を現した!
「”炎裏粉塵”」
巻物が眩い光を放ち、爆発した!
ロン毛は吹き飛ばされ、コンクリートの壁に打ち付けられる!
「さぁ、幕引きの時間だ!」
背中の手裏剣を手に取り、カードスロットにささっていたカードを手裏剣のスロットにはめ込む。
『Liast Drive』
手裏剣がひとりでに回転し始める。
そして、それを力強く投げる!
「”奥義・万技羅転”!」
手裏剣が目にも止まらぬ速さで飛んでいき、ロン毛にぶつかると大爆発を起こした!
そして、ブーメランのように手裏剣が戻ってきて、キャッチする。
それを背中に戻すと、自動で変身が解除された。
「……こっちだと体の負担が少なくていいな」
「少ないの!?」
「なんかよくわかんないけど、あっちはドッと疲れるんだよ。それより、アイツから情報を聞き出さないと!」
「あ! そうだった!」
急いで爆破地点まで駆け寄る!
……が、そこには誰もいなかった。
「逃げられたか」
「そうみたいだね。ひとまず帰ろっか」
「あぁ、アイツもいなくなった事だしもう帰れるだろ」
「早く愛鈴から次の目的地聞かないとね」
ボロボロとなった大部屋を後にした。
イーステイムは、命からがら逃げ出した。
そして、たどり着いたのは明かりのない暗い部屋だった。
そして、そこには彼を含めた5人が長机を前に座っていた。
そして、そこでは先日の紫髪の魔法少女が最も位の高い位置に座っていた。
「イーステイム、どうやら失敗したようだな」
「はい、あの陽奈山って子、なんだか知らない力を使って……もうドキドキしちゃうわ!」
「陽奈山……?」
魔法少女の右隣の女が反応を見せた。
「あら、知り合いかしら?」
「いえ、なんでもありません。続けてください」
「それで、勝てそうか?」
「そりゃもう! テイマーが肉弾戦なんて、そんなの本気なはずないんだから!」
「それって一部例外もいるよな……?」
彼の目の前に座っている男が反応を示す。
「ま、少なくともタワシは違うってワケ」
「アハハ! 一人称タワシって何! ウケる!」
魔法少女の左隣の女が大きく笑い出した。
「あなた……このやり取り何回目かしら……」
「だって! おもひろひひはへひ……!」
「壺浅ぇなアンタ」
「タワ…タワふひょはへほほふひへ……!」
「で、これからどうするんだ?」
「そうね、じゃあゴルディジェネラ。貴方に任せるわ。録画、報告は義務よ」(ジェネラル 大将)
「俺ですかい!? ま、まあいいけどよお」
「勇者の方は引き続き私の方で預かるから。4人は引き続き奴らの妨害、撃破を」
「「「「ハッ!」」」」
「そっか……罠だったんだ」
「どうやら、もうお前が裏切ったことで対策が始まったみたいだな」
「雄一、お前どっちの味方だよ……」
戦いを終え、夜中に家の中に帰ってきた。
そして、すぐに愛鈴の部屋に向かったのだ。
「なんか、もう数個くらいピックアップできない? 気になるところ」
「う、うーん……あり得るのは武蔵村山、厚木、鴨川、品川かな……いやでも他にもデカい基地は……うーん……」
「とりあえず南関東に広がってるのはわかった」
「うーんうーん……基地にいるとも限らないし……」
「とりあえず、挙げられたところしがみつぶしで行くか?」
突然、通知が鳴る。
雄一のものだった。
「……いや、その必要はなさそうだ。たった今、連絡が来た」
スマホの画面を見せつける。
『連絡、明日よりモルモットを捕える量を増やします。街中には幹部も出ますので、各施設はそれに合わせエヴォクションを解き放ちましょう。人目は気にしないで結構です』
「幹部をとっ捕まえれば、きっと情報が手に入る。なるべく新しい情報で挑もう」
「いや、だからお前はどっちの味方なんだよ!」




