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#12 単位は足りる、そう信じてる

2025年 4月9日(WED)



「お前ら! 服買いに行くぞ!」


「大学の講義は!?」


「1日くらいバレないだろ!」


「それでいいの!?」


 朝のダイニング、突然として切り出した。


「にしても、どうして……?」


「いいか忍羽。昨日さ、ピザパしたじゃん?」


「そうだね」


「実はその中で俺だけ浮いてたんだが、なんでかわかるか?」


「ずっとキッチンにいたから?」


「それもそう」


「一人だけパジャマだからか?」


「それだ柊命! お前ら全員客人用の浴衣だろ!?」


「確かに……」


「和の心に馴染みすぎて気にしてなかったわ」


「そ こ で ! 今ここに100万円がある!」


「な、なんで!?」


「今からショッピングモールに行ってお前らの服とか家具、コスメに雑貨、色々買うぞ!」


「ひゃ、百万!? いいのか!?」


「あぁ! 3人で100万円だ!」


「何処からそんなお金が!?」


「実家から一人暮らしならこのくらいって毎月エグい額渡されて使いきれないんだ! 今こそ使うべきときなんだ!」


「よっ! 太っ腹!」


「ははは、金の力だ! だから褒めるな!」


「それじゃあ、朝ごはんにしよっか」


「そうだな」


 落ち着きのある朝食が始まった。


 今回は俺が魚を焼いて、忍羽が本人の希望で味噌汁を作った。


 米は昨日の冷凍品だ。


「……米美味くね!?」


「えへへ」


 とても冷凍とは思えない美味しさがする。


 味噌汁は俺と互角だが、この米だけは天と地の差がある!


「こ、これ、どうやって……」


「今度教えてあげる」


「し、師匠……」


「何やってんの3人」


 いつも通り少し遅れて愛鈴が降りてきた。


「あ、おはよう。朝食できてるよ。今日はこの後ショッピングモールに買い出し行くから」


「え、本当? やった!」






「うわーこれいいなー」


 そう言って忍羽は商品を棚に戻した。


 今現在、とある雑貨屋で各々の部屋に置いておくものを買っていた。


「蒼馬! これよくね!」


 そう言って柊命が持ってきたのは……木刀?


「おま……どこから持ってきた」


「……さあ?」


「さぁって……お前……いや、まぁいいけどさ……」


「よく考えたら本物の剣持ってるしいらないか」


 そう言って店の奥まで消えていった。


「蒼馬! これ!」


 今度は愛鈴がマグカップを持ってきた。


「これは……オシャレ系のやつか」


「この赤いのが柊命でピンクのが私!」


 赤とピンクとはなかなか珍しい……


「お前らやっぱりそういう関係だったのか」


「違うからな!」


 店の遠くから柊命の声がした。


 耳いいなアイツ。


 あと店内で叫ぶな。


「これ……どうかな?」


 忍羽が持ってきたのは小さなサボテンだ。


「おーいいんじゃね?」


「じゃあこれ買おっかな」


「というか、お前ら別に聞かなくてもどんどん買っていいんだからな。ま、この後も色々買うし、ペース配分は考えろよ」


「じゃ、じゃあこの小物入れも……」


「じゃあ私はハートのペン立て!」


「蒼馬は何も買わないのか?」


「俺の部屋はもう完成されてるし、特にはな。そういう柊命こそ全然買ってねぇじゃん」


「本屋で色々買う。転生してからは以前読んでた本の続きが読めてないからな」


「あーそう? それじゃあ本屋にも寄ってくか」


「ありがと、マジ助かるわ」


「柊命ー! このマグカップお揃いにしよ!」


「……まあ、そのくらいならいいが」

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