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隣人  作者: まさかの!だいきち
2/4

一の場合



何か用ですか?


何か用ですか?それはそのままの意味であろう。


普通の人ならば、何か用ですか?(大した用でないならばイマすぐにお引き取りください。)のカッコの部分がある場合が多いが、目の前の雑巾は、


そう


雑巾には、カッコの部分がまるでない。


あの・・・


音・・・


あの音どうにかならないかな。



心で呟く。


心とは裏腹に俺は無言で(あれ)を差し出した。



ぱぁぁぁぁ♡



て・て・て・天使様だ!!!!!


そう、雑巾は天使様だったのだ。まさか、まさか、まさか隣にこんな生き物が生息していたとは。


雑巾は仮の姿だったのか。




天使様はジェスチャーで部屋へ入るよう促した。無論、俺には断る理由がない。


入るとそこは、ありきたりなランニングマシンと質素なローテーブル、使い古された座椅子があった。



あの・・・



俺が切り出す前に天使が口を開く。



あの、うるさかったですよね。すみません。


いや・・・


私、これをしないと眠れなくて。でも、ありがとうございます。本当にうれしい。

私、ついてますね。こんなにイケメンなお隣さんが居るんですから。




イ・イ・イケメン!!!


イケメンと天使が発声している。イケメンとは俗にいうイケてるメンズの事で、イケてるメンズの事で、そう、俺とは正反対の生物のはずだ。しいて言うならば、台所の


(あれ)


を、差し出した事くらいだろうか。







その後は想像に難しくないだろう。



結果、俺は歩き始めるのだ。いや、歩き始めたのだ。


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