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オッサン雪国から異世界へ  作者: 桜二朗
3/8

オッサン Ⅲ

 もうどれくらい歩いただろうか。太陽がだいぶ低い位置へ移動している。ヴォーツェルから貰った木の実も残り三つしかない。オレは木陰に腰を掛けると、貴重な木の実を一つ口へ放り込んだ。大粒のアーモンドのような形で、味はクルミに似ている。そして、水を一口飲む。水筒の水も残り少なくなってきた。危険を承知で街中を通るべきだっただろうか。一瞬、そんな事も考えた。いや、それで捕まって食われたら元も子も無い。しかし、水と食料が尽きて野垂れ死んだのでは、それこそ本末転倒だ。


 今頃、嫁と娘たちはどうしているだろうか。そもそも今日は何日なのだろう。食いしん坊の次女は、最近、毎日のようにどんなクリスマスケーキが良いかその話しばかりしていた。九州のお義父さんたちと楽しいクリスマスを過ごしているだろうか。『どんなケーキ食べたかメールするからね』最後に話したのはそんな他愛も無い事だった。


 オレは無言で支度を整え、また歩き出す。東北育ちの人間は寡黙で真面目だなんて言われる事があるが、全ての人がそんな訳ではない。オレに関してはまったく当てはまらない気がする。でも、今はとにかく黙々と進むしか無い。

 

 やがて林の向こうに川が見えて来る。その川沿いを流れに逆らう様に進んで行くと、様々なガラクタの山に囲まれた大きめのテントが見えて来た。きっとあれがヴォーツェルが話していた、ゴミ集めのミュルの住処に違いない。疲れ切った体に少しだけ力が沸いて来る。オレはテントを目指して進んだ。


 薄茶色の革製のテントは大人十人が楽に入れる大きさだ。


 「すみません。ミュルさんいらっしゃいますか?」


オレはテントの前に立って話し掛ける。しばらく待つが返事が無い。再び更に大きな声でミュルを呼ぶが返事は無い。留守なのだろうか。そっとテントの入口を覗き込んで見る。中はテント生活とは思えないほど極めて快適そうな作りだ。


 「誰だ?」


 突然、背後から話し掛けられ、オレは跳び上がる様に姿勢を正した。振り返るとそこにいは、ヴォーツェルと同じように背が低く、浅黒い肌に皺が目立つ男が立っていた。額が少し禿げあがっており、肩の辺りまでバサバサと伸びた赤茶色の髪の毛が特徴的だ。男はオレの方を険しい表情で見つめていた。


 「お前さん、泥棒か?」

 「い、いえ。違います! はじめまして、佐藤と申します」

 「サトウ?」

 「ミュルさんを訪ねて来ました」

 「儂を?」

 「ヴォーツェルさんに紹介していただいて」

 「ほう。お節介のヴォーツェルか」


 ヴォーツェルの名前を聞いてミュルの表情が和ぐ。オレはすかさずヴォーツェルから預かって来た草色の包みを差し出した。


 「ヴォーツェルさんが、これを貴方にと──」

 「わざわざありがとうよ。サトウと言ったか? まあ、入りな」


 ミュルはそう言って包みを受け取ると、オレをテントの中へ案内した。その言葉に『危険』は感じない。中央に少し大きめの七輪のような物が置いてあり、そこに置かれた鍋の中でお湯がグツグツと煮え立っている。ミュルは座布団の様なものをオレに差し出し、そこに座る様に促すと、柄杓で鍋からお湯をひと掬いし、細かく千切った葉っぱと僅かに白っぽく濁った液体の入った器に注ぐ。そして、『熱いから気を付けな』と言って、木製の器に注がれた飲み物をオレの前へ差し出した。


 立ち上がる温かい湯気からは、ミントのような清々しい香りと一緒に僅かなアルコール臭がする。恐る恐る器を口をへと運ぶと、まるで薄い甘酒にミントを入れた様な複雑な味が、疲弊した体に優しく染みわたる。ミュルが傍らに置いたヴォーツェルからの包みを開けると、中には乾燥した植物が数種類入っている。


「薬草さ。持病に効くんだ」


 オレの視線に気付いたミュルは説明するように言うと、穏やかな笑顔を湛えゆっくりとお茶を啜った。


「ところで何の用で儂を訪ねたんだい? 何か用があるんだろ?」

「あ、はい!」


 オレはお茶の入った器を置くと、雪国の吹雪の中での最後の記憶から、この世界に来てからここに辿り着くまでの足取りを全て伝えた。全てを話し終えるまで、ミュルは目を瞑って黙ってオレの話を聞き続けた。オレは最後にどうにかして元の世界に戻りたいと告げる。ミュルはしばらく何かを考えた後に徐に口を開いた。


 「ここからずっと北にあるラドゥガ山脈の麓に、祈祷師が多く住む『ゲヘルト』と言う村がある。もの村の祈祷師の占いは良くあたると有名だ。ゲヘルトの祈祷師たちは独自の祈祷術によって、祖霊を自らの体に降ろし、探し物の在り所や、訪ね人の居場所などを占ってくれるらしい」

 「おぉ! そこで占ってもらえば元の世界への帰り方が解るかも──」

 「ただし、ゲヘルトの祈祷師にそれを占ってもらうには、それなりの祈祷料が掛かるぞ」


 この世界でも結局は金か。オレはげんなりしながらも一応、聞いてみる。


「ちなみに、祈祷料とはいか程でしょうか?」

「そうだな。詳しい事は解からないが、最低10万オーロンは必要だろう」


 そもそもオレは、1オーロンがどれくらいの貨幣価値なのかがまったく解らない。しかし、何故だろう、かなりの金額な気がする。


 「お前さん、何か金目の物はあるかい? もし、あれば街で売る事ができるかも知れない」

 

 金目の物。今のオレに一番似合わない言葉だ。オレは苦笑いを浮かべながら今ある持ち物を全てミュルの前へ出した。ヴォーツェルから貰った杖と、ほとんど水の入っていない木の実の殻の水筒、残り少ない木の実と薬草だ。ミュルの表情が曇る。金になりそうな物が無いという意味だ。


「そう言えば、一応、もう一つだけ──」


 オレは途中で手に入れて包みの中にしまって置いた、巨大甲虫の切り羽を差し出した。最後に出て来たのが虫の羽とは、この世界でのオレの底辺っぷりは半端じゃない。目の前に並べられた『全財産』を眺めながら落胆していると、不意にミュルが虫の羽を手に取った。


 「お前さん、これはどこで手に入れた?」

 「ここに来る途中でその虫に襲われまして──」

 「それで、どうやって……」

 「この杖で」


 ミュルがオレと手に持った木の杖を訝しげに見る。


 「──このギガタスクルの羽は売れるだろう」

 「!?」

 「後は薬草くらいだが、この量じゃ大した金にはならない。あとは無理だな」


 無理なのは承知だ。オレはむしろ虫の羽が金になる事に驚きを隠せないでいた。ミュルの話によると、あの巨大甲虫はギガタスクルという名前で、成虫は武器や防具、工芸品として、幼虫は食用として高く取引されるらしい。オレが倒した全身が青黒いものの他にも何種類かいるらしく、全身が深紅の希少種ともなると死骸でも100万オーロン以上、生きていれば1000万オーロンで取引されてもおかしくないらしい。どうりで子供らが危険を冒してまで捕ろうとしていた訳だ。


 オレは逃した獲物の大きさにガックリと肩を落としながらも、元はと言えばアイツらが見付けた虫なのだから当然だと自分に言い聞かせる。


「街で働いてみたらどうだ? お前さんにその気があるなら何軒か働き口を紹介してやるが?」

「オレに出来そうな仕事ありますか?」

「何とかなるだろ」


 オレはその言葉に目の前が明るくなるのを感じる。仕事を紹介してもらえば、とりあえずは生きていける。それに、もしかしたら10万オーロンというのは、オレが想像するほど大した額ではないのかもしれない。さっさと金を貯めて祈祷師に元の世界への帰り道を教えてもらえば、この世界での事も嫁と娘たちへの面白おかしい土産話だ。


 その夜、久しぶりのアルコールが効いたのか、オレはたった三杯の薄い甘酒のような飲み物でベロンベロンに酔っ払った。終いには宴会部長の四十八の必殺技の一つである腹踊りまで披露し、ミュルに気に入られたオレは、そのまま夕食と寝場所を与えてもらう事となった。


 オレは一宿一飯と働き口を紹介してもらうお礼に、明日は朝からゴミ拾いの手伝いをさせてもらう事にした。これはミュルが言ったのではなく、オレの方から願い出た事だ。何も持たない今のオレにできるのはそんな事しかない。それに、ヴォーツェルやミュルのように良心で親切にしてくれる者は、この世界では何にも代えがたい有難く心強い存在だった。


 翌朝、張り切っていた割に、オレはミュルに起こされて目が覚めた。借りた分厚い寝袋が思いのほか快適だったのと、溜まっていた疲れのせいもあり、ミュルが大声で何度も起こしてくれるまで熟睡していようだ。テントの中にはミュルが準備してくれた朝食の香りが漂う。野菜と雑穀に僅かばかりの干し肉が入った粥が、空っぽの内臓に染みわたる。オレは食べると言う行為が、そのまま生きる事を意味するのを実感しながら、湯気の立ち上る粥を口に運んだ。


 朝食後に身支度をしていると、ミュルが革製の板に布と紐が縫い付けられた不思議な物を持って来た。


 「お前さんにやるよ。急ごしらえだから出来上がりは保障できないが、素足で歩くよりはいくらかマシだろ?」


ミュルはオレの傷付いた足を見て、早朝から履物を作ってくれていたのだ。


 「この革部分を足の裏に当てて、そのうえからこの布を足に巻きつけて、更にその上から紐で縛るんだ。履いてみてくれ」


 オレは感激のあまり涙を浮かべながら何度も礼を言った。ミュルは少し照れくさそうに、いいから早く履いてみなと促す。履いて歩いてみると、靴とサンダルの中間のような感覚で、布と紐で巻き付けてあるお陰で見た目以上にフィット感があって快適だ。本当にありがたい。改めて礼を述べると、ミュルの引く荷車をオレが後ろから押す様にして、オレたちは街へと向かった。




 軒を連ねる店々は、オレが林の中から見て気付いた通り、同じ職種が一箇所に集まって商いをしている。街の中を歩いて見ると、思っていたより店の種類も数も多い事に気付く。ミュルは不用品を集めて歩く傍らで、道具などの修理を請け負い、直した物を持ち主の元へ届けて賃金を貰っている。ミュルが集めるゴミのほとんどは、ガラクタと呼ばれる様な類の物だ。だが、手先の器用なミュルは、その中から使える部分を寄せ集めて修復したり、それぞれの部品を活用して新たに別の何かを作り出したりして売る事を生業としていた。


 ベスティアの生活は絵に描いたようなスローライフだ。ベスティア全土がそうなのかは不明だが、少なくともクライネスに関しては、雪国の田舎町で暮らすオレの生活と比較しても、文明自体が明らかに100年以上は遅れている。でも、この街の住民たちは皆イキイキとしていて、とても楽しそうに暮らしている。その中で最底辺にいるオレが言うのもおかしいが、彼らを見ているとこういう暮らしも悪くないと思えてくる。


 「サトウ、例のギガタスクルの切り羽だが、この先の加工物屋に行けば買い取ってくれると思うが、寄って行くか?」


 ミュルの問い掛けにオレは大きく頷く。ミュルが連れて行ってくれたのは、様々な動物の骨や毛皮、不思議な色の石などが並ぶ店だ。ミュルは少し待ってくれと言い残し、店先に立つ店主らしき男の傍に寄り何やら話をしている。店主は見たところヴォーツェルやミュルと同じホビットらしい。少し年配なのだろうか、身長はミュルとほとんど変わらないが、顔には皺があり、髪の毛に少し白いものが混じっている。ミュルと店主は親しげに話しをしながら、時折オレのほうを見ている。しばらくすると、ミュルがオレに手招きをして店主を紹介した。


 「この店の主人のクラウトンだ。儂の古い友人だ」

 「はじめまして。佐藤です」


 クラウトンは人の良さそうな笑みを浮かべながら会釈する。


 「サトウ、例の物をクラウトンに見てもらったらどうだ?」


 オレはミュルに促されて、慌てて包みの中からギガタスクルの切り羽を取り出して、クラウトンに手渡した。クラウトンはそれを丁寧の受け取ると、先程までとは違う真剣な表情で見入る。そして、一通り見極めが済むと、再び笑みを浮かべながら丁寧に切り羽を返した。


 「良いサイズの切り羽ですな。ちょうどギガタスクルの切り羽は在庫が無いので、宜しければ5千オーロンで買い取らせていただきますが──」


 5千オーロン。正直、それが妥当な金額なのかは解からないが、オレが予想していた金額よりだいぶ高い。それに、クラウトンは誠実そうな人物に見える。ミュルが紹介してくれた人物なので、少なくともボッタくられる事は無いだろう。むしろこの金額は自分がもしかすると、ミュルからオレの事情を聞き、色を付けてくれたとも考えられる。


 「是非お願いします!」


 オレは瞬時に答えた。昔、営業の先輩に『相手の提案を快諾する際には、2秒以内に回答しろ!』と教えてもらった事がある。その先輩の理由は『その方が、相手が気持ち良いから』と煩雑なものだった。しかし、これが意外と侮れない。営業における受け答えのタイミングというのは、時として相手に与える印象を大きく左右する事がある。


 もそもそも買い取り相場が解からないオレは、誰に売ったとしてもそれが妥当な価格なのかを知る術が無い。仮に、何軒かある店を一軒ずつ回われば、この切り羽のだいたいの買い取り相場は解かるかもしれない。でも、それはあくまでよそ者のオレが聞いた価格だ。それが本当に妥当な価格なのかは解かりようが無い。これでは堂々巡りだ。


 それにオレを料理して食おうとするような危険なヤツらがいる街で、一人で何軒もの店を回って聞き歩くなど有り得ない。それならばここでクラウトンに快く買い取ってもらい、少しでもこの世界に友好的な人物を増やしておくのが得策だ。

 

 クラウトンは笑顔で頷くと『ちょっと待ってください』と言い残し、店の奥へと姿を消した。待っている間、オレとミュルは店に並べられた商品に目をやる。こうして見ると加工物屋というのはなかなか面白い。アクセサリーや飾り物から、装飾された短刀や器などまで、取り扱う品物の幅が広い。


 「お待たせしました。5千オーロンです。確認してください」


 戻って来たクラウトンが、オレに布の袋に入った50枚の100オーロン硬貨を差し出した。


 「ありがとうございます!」


 オレは礼を言って袋と引き換えに、ギガタスクルの切り羽をクラウトンへ手渡した。そして、手にした袋から1枚のくすんだ銀色の、100オーロン硬貨を取り出してみる。この世界でオレが初めて手にするお金だ。表面には『100』の数字とそれを囲むように模様が描かれ、裏面には王冠を被った男の顔が描かれている。ミュルの話ではベスティアの国王らしい。50枚の硬貨が実際に重さ以上にずっしりとオレの手にその重さを伝える。


 店先で見送ってくれるクラウトンに手を振り、オレたちはゴミ集めの作業を再開した。


 それから30分ほどゴミを回収して歩いた所で、ミュルが高い塀に囲まれた、大きな建物の前で荷車を停めた。


 「サトウ、ここは闘技場だ。この街で唯一の娯楽施設さ」

 「闘技場? 戦いとかをする場所ですか?」

 「ああ。一攫千金を目指すヤツらの巣窟だ。闘技者は僅かばかりの登録料で、勝てば何倍もの賞金が貰える。もし、勝ち続ければその賞金の額もどんどん増える。観客たちはどちらが勝つのかを賭ける。賑やかな場所だよ」

 

 オレはまるで観光案内でも聞くように軽く頷く。ただ、そのわりに闘技場からは歓声も何の音も聞こえない。


 「今日は休みなんですか?」

 「いや。開催は午後からさ。そして、夕方にはかがり火の灯りに囲まれる中で、その日の目玉となる最後の決闘が行われるんだ。サトウも挑戦してみるか?」

 「いや、せっかく手にしたお金をギャンブルで使うのは勿体ないです」

 「そうじゃない。闘技者としてだよ」

 「は?」

 「ギガタスクルを杖で倒すくらいなら、案外いいとこまで行けるかもしれないぞ?」


 そう言ってミュルは入口に貼りだされた紙を見る。


 「登録料は500オーロンらしい。ただし、負けた場合は金は戻って来ないけどな」


 ミュルの中であのギガタスクルとの修羅場のどさくさが、かなり過大評価されている気がする。確かに杖で止めは刺したが、それはギガタスクルが自爆して岩に激突した後の話だ。


 「いや、いや、いや。無理ですよ」


オレは大げさに両手を振ってその気がまったく無い事を強調した。


「そうか? 惜しいな。3度続けて勝てば賞金は10万オーロンなんだがな──」


 欲しい。10万オーロンはとても欲しい。しかし、冷静に考えて奇跡的に1回は勝てたとしても、そんな奇跡が3回も続けてなんて起こる事があるだろうか。むしろ、最戦の一撃目で終了なんて事の可能性の方が断然に高い。そんなオレの心境を察するように、ミュルが声を出して笑った。


 「ははは。冗談さ。素人が闘技場で3度も続けて勝つなんて、奇跡でも起きない限り有り得ない」

 「ですよね……」

 「さあ、働き口を紹介するから行こう」

 「はい」


 この世界で最底辺にいるにも関わらず、5千オーロンを手にしたせいか、一瞬でも『もしかして?』という考えが脳裏を過った自分が怖い。油断大敵。


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