プロローグ
―――この世界にはこんな都市伝説がある。
高校生だけが入れる異世界への裂け目
その裂け目に落ちてしまうと異世界に行ってしまう、と。
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学力平均、運動神経平均。よく世間一般を騒がすようないじめ等も見たこともないしされたこともない。
父はサラリーマン、母はスーパーでレジ打ち、少し年の離れた可愛い妹とそれなりに仲よし家族。
友人もそれなりにいたし本当に平凡に、平穏に、静かに生きてきた。
そんな俺にも平凡じゃないとこはあるわけで
それが何か、と言われると名前だったりする。
父の名前が雨森村雨母の旧名が晴山青空まるで漫画のような『雨』と『晴』を表したような名前をしている。
その息子の俺の名前が雨森時雨妹が雨森翠雨近所でも雨森一家と言えばだいたいの人がわかるような珍しい名前だった。
そんな珍しい名前で珍しいよな~とか友達に言われたり
友達とわちゃわちゃ話す時間は楽しかった。
両親や友人にばれない様にひっそり見てたアニメやラノベ等の誰にも言えなかったオタク趣味。
本当にどこにでも居るような普通の男子校生だったとは自分でもよく思った。
だが、そんな平凡な俺の日常は何を間違えたのかオカシクなってしまった。
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その日、俺は学校帰りに家に帰ったら何をしようか、だとか新作アニメチェックしないとな、だとか考えて歩いていた。
突然視界がぐにゃりとねじまがり足場が消える感覚に俺が気付いた時自身の身の危険よりも翠雨のおやつ用意し忘れた、という心配だった。
そして俺の視界は暗転した
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気付いた時目の前が真っ白で何も見えなくてぱちぱち目をしばたかせようやく光に慣れてきた俺の視界に入ってきたのは空空空――とてつもなく広がる空。
そこは―――上空だった。
「うおおおおおおォォッ!???」
落ちてる、確実に落ちてるッ!!
叫び声を上げながらひたすらに落ちていってた俺の視界に入ってきたのは遠くを飛ぶ羽の生えた蜥蜴…?
いや、おかしい。確実におかしい。
なんだか見たことのない生物が気付くと遠くを飛んでいた
空には羽の生えたトカゲ、所謂ドラゴンのようなのや
プテラノドンのような恐竜みたいな奴らが飛んでいる。
なんておかしい世界だ、くそったれ。
夢なのか現実なのかわかりゃしねーじゃねーか…
先程よりかなり近づいている地面に恐怖しか感じない。困った。
――何かが物凄い勢いで近づいてくる、ふっと視線を向けたらそいつは羽が生えた鷲のような獣のようなやつだった。まじかよ…
――そこで俺の視界は再び暗転し意識を失った
ったく……なんて夢だよこれ
初めまして、秋月と申します。
なるべく読みやすくわかりやすく、をイメージして頑張ろうと思っていますがよみにくかったらすみません。