表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
賢者のイシ  作者: 駿河甲斐
act0 prologue
1/98

0 side nameless

だって仕方がなかった。

最後がどうなるかは分かっていた。

それが絶望の未来でしかないことも、分かってしまった。

だけど、〈約束〉(マナ)に縛られている自分には、その絶望を希望に塗り替えるだけの力なんてない。

だから、もうこれしか方法がなかったのだ。

上手くいくかどうかなんて、わからない。

でも、絶対に諦めることはできない。

唯一の心配は、自分と同じ境遇に生きている彼らのこと。

いつも、突っ走っては周りを撒きこみながら転んでしまう自分に、苦笑しながらもいつだって手を差し伸べてくれる、優しい彼ら。

今回は、今まで以上に大きな嵐に巻き込んでしまうけれど、許してくれるだろうか。

「……ごめん」

ちゃんと言葉になったか、わからない。

音が聞こえない。世界が真っ白だ。

溶ける――。そうして。

「――――」

完全に溶けてしまう前に、誰かに呼ばれた気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ