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プロローグand第1話

 国北良暉の不定期投稿シリーズ第2弾!

今回は海辺の街を舞台にしたピュアな男女を主人公とした青春友情物語です!

こちらの作品は可能な限り週一で

更新していく予定です♪

どうぞお楽しみください!

 プロローグ


 あの日のように2人で1つ傘をさして僕は君の顔を見る。梅雨の強い雨音に声が掻き消されそうだ。



 君はいつも僕のそばにいてくれる。いつも僕を奮い立たせてくれる。僕は君が好きだ。



 彼はいつも私の心を包んでくれる。そして私に希望を与えてくれる。そんなあなたが私は大好きです。



 入学、そして春


 case Misaki Kiriya


 朝、すっきりと目が覚める。スマホを手にとって時間を確認する。時計は午前6時15分を指していた。今日4月6日は、私がこれから3年間通う高校の入学してからの一番最初の授業日だ。この春に私達家族の念願だった海辺の町、そして新しいカフェを開くために、小田原に引っ越してきたのだ。(厳密に言えば保育園を卒園するまでは小田原にいたけど。)家から数分で海岸に着き、駅にも15分程で着く好立地だ。私は顔を洗って新しい制服に着替えて鏡を見る。私は深呼吸して一階のリビングに降りる。下ではキッチンで朝食の準備をするお母さんの姿があった。「おはよう。」私が挨拶をするとお母さんは明るく答えてくれた。「おはよう。」私は朝食を早めに済ませて自分の部屋に戻って30冊の小説が並ぶ本棚から1冊を手に取る。今は全体中26冊は読み終わっているから読み終わってない4冊の内の1冊を私は登校用のバッグにしまう。私はバッグを持って下に降りて歯磨きをして家を出て自転車に乗る。ビーチ通りからお堀通りに入って最初の交差点で左折して二宮神社を横切り丘を登って頂上にある学校に向かう。3分ほどで頂上の学校に着いた。駐輪場に自転車を停めて新しい教室に向かう。

 教室で私は1時間目の授業の準備をして本を机の上に置いて窓から海を眺める。窓からは小田原城と相模湾が見えて、海が朝陽で光っていてすごく綺麗。ふと気になって隣の机を見るとそこには文庫本を持っている男子生徒がいた。その瞬間、彼と目が合った。彼の目は深い緑色で、見続けていると引き込まれてしまいそうになる。そして私の心に何かが刺さった。それは私もなんなのかわからない。


「おはようございます、もしかして、美咲?」


彼はそう言って本に目を落とした。私も慌てて気がついた、隣の人が幼少期よく一緒だった岡本海渡だと。


「えっ!海渡?」


私は本当に馬鹿だ、初恋の人を忘れるなんて。


「そうだよ、まさかこんな所で美咲と再会できるなんてやっぱり俺はツイてるな。それにしても美咲も本読み続けてるんだ。」


海渡は笑顔で私の方を向いてそう答えた。そしてもう一つの疑問が頭に浮かんだ。私はそれをすぐに海渡に問う。


「私のこと覚えててくれたんだ。ちなみに涼太郎とか渚沙ちゃんとか圭亮ってどうしたの?」


そう、あのときによく私と海渡と遊んでいた他3人は確か今も小田原にいるはずだからだ。


「みんなうちの高校に受かってるよ、ちなみに渚沙と圭亮は付き合ってるよ。あともう一つ言うとこのクラスの担任俺の姉ちゃんだよ。」


海渡の答えに私は心が軽くなると同時に一つ気がかりな思いが芽生えた。その訳はやっぱり自分しかこの高校を受けていなかったから心配だったからだ。


「そうなんだ、良かったぁ。」


私はそっと胸を撫で下ろす。丁度HRのチャイムが鳴る。すぐに私は机の上の本をしまった。


 case Kaito Okamoto


 まさかな?ってあの時俺は思ったが、まさか本当にこんな奇跡があるなんて思いもしなかった。

 朝、スマホのアラームで目が覚めた。俺はスマホのアラームを止めてベッドから起き上がる。

「今日から新しい学校だ。」と自分を奮い立たせる。顔を洗って朝食のスクランブルエッグとサラダ、パンを食べて自室に戻り、学校に持っていく本を選ぶ。今日は一冊の分厚い文庫本をチョイスした。ふと時計を見ると針は7時半を指していた。俺はリュックを背負って家を出る。城沿いの道を歩いて丘の上の高校を目指す。坂の中腹ぐらいで見覚えのある顔をした女子高生が自転車で走り去っていった。制服は俺と同じ高校のものだった。そしてあの顔、目元しか見えなかったが違和感があった。確かな確証もないがどこか懐かしさがあった。


「まぁなんでもないか」


と思って俺は学校を目指して歩いた。

 学校に着いて自分の席に座って小説を机の上に置く。ふと隣を見るとそこにはさっき見た女子高生が小説を読みながら優雅に海を眺めていた。チラリと名札が見えた。そして俺は確信した。そう、名札には「霧矢美咲」と記されていたからだ。この名前に俺は聞き覚えがあった。それは9年前によく一緒に遊んでいた少女と名前が同じだからだ。さっきの目元の違和感もこれで全部説明がつく。締め上げられそうになりながら声を出そうとした時向こうがいきなり話しかけてきた。



「えっもしかして海渡?」


その声を聞いた時、心臓が跳ねた。俺は心を躍らせて美咲と話した。そしてこれからどんな関係になるかをこの時の俺は知る余地も無かった。

 どうでしたか?舞台の場所はわかったかな?

これからの2人に注目して気楽に

更新までお待ちください!

次回もお楽しみに!

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