登場人物の名前を決めてみた
自宅に戻り、シャワーと夕食を済ませた私は早速スマホを取り出し書き始める。
が、先に進まない。
埒が明かないので女王様の設定はひとまず置き、他の人物の設定を考える事にした。
「なら…マリエルの後継者と神官長様だね。」
こちらならまだ取っ掛かりがありそうだ。
「魔法使い脳裏に師弟って、大らかな師匠と生真面目な弟子ってイメージがあるよね?」
これは私の偏見だろうか?
「弟子ちゃんはいつも小言を言いながら師匠の世話を焼きつつ、誰よりも強く師匠を尊敬する気持ちを持っているって感じかな?」
何となくありふれた設定になっちゃったっぽいけど、まあいいか。
「んじゃ、弟子ちゃんの名前はどうしよう?」
そう考えた時
“フレデリカ=リッツ”
とボワン!と脳裏に浮かんだ。
「?」
今、一体何があった?
首を傾げているともう一度
“フレデリカ=リッツ”
と浮かぶ。
「………」
何かよく分からないが、弟子ちゃんの名前はフレデリカ=リッツにして欲しいらしい。
「まあいいけど。」
私は弟子ちゃんの名前をフレデリカ=リッツに決定した。
弟子ちゃんは取り敢えずこんな感じでいいかな?ならばお次は神官長様だね。
神官長様はやっぱり冷静沈着なクールビューティーだよね!
そんな事を考えていた私。
「そんな神官長様にはどんな名前にしようかな?」
もうお気づきだろうが、私はキャラを作る際はまず名前を決めていく。でないどそれ以上発想が飛ばないのだ。すると
“クレメンティア=ローデット”
と浮かんできた。
「…また?」
私はまたもや首を傾げる。この現象は一体何だ?
そうこうする内にまた
“クレメンティア=ローデット”
と強調するように脳裏に浮かび上がってくる。
「………」
本当、何なんだ?この現象?
アプリコットちゃんやミィムちゃん、マリエルを決めた時はこんな事起こらなかったのに…
「まあいいか。後は女王様だね。」
この調子で女王様の名前も教えてくれないかな?
しかし反応は無い。何故?
気を取り直して女王様をどんな感じにするのかを考えていく。
「やっぱり公的な場面では凛々しく私的な場面ではよく笑いよく泣くようなギャップがある方がいいかな?」
子供も沢山いて、家族間に笑いが絶えないとかがいいかなぁ…
そんな女王様はどんな名前が良いだろうか?
すると
“サフィニア=アルヴィス=ミナティリア”
という名前が浮かんできた。
もう三度目だから余り驚かないが…本当にどんな理屈なんだ?
この理由は、次にあの世界に行った時にある程度判明する事になる。