ガーディアンの呟き2
皆様、しばらくぶりです。ガーディアンのクレイゼルです。
あれから“癒やしのミナティリア”を見守っていましたが、…転生者、中々鋭いですね。やはり、実際にその世界に生まれ落ち生活している為か、何かしら肌で感じ取るものなのかも知れません。
転生者が言う通り、現在“癒やしのミナティリア”創作者の役割はあの世界を構築するというよりも運命の分岐点に差し掛かった時、どの道を行かせるのかを選ぶ“選択者”だと言えるでしょう。
何故そんな事になっているのか?それは“癒やしのミナティリア”の世界観が余りにも隙だらけで、とても侵略者の悪意に抵抗出来る素地が無かったからです。
作り始めて間もない頃だったので仕方無かったのですが、だからと言って見捨てるなんて選択肢はありません。
しかし、私が勝手に作品に介入する訳にもいきません。理由が何であれ、そんな事をすれば侵略者と同じ穴の狢です。
私も創作者と親しかった魂を転生させたじゃないか!とお思いになるかも知れませんが、“勝手に”介入する事がいけないのです。
後、創作者が不採用にしたアイデアが何故か適用されている点ですが…当然、この現象も私の仕業です。
先程も申し上げましたがこの“癒やしのミナティリア”は創作され始めたばかりで、書き込みが非常に甘く侵略者につけいられる隙だらけでした。
私はどうにか出来ないか、と必死に手段を探しました。そして以前作品に書き込んだけれど、不採用になったアイデアを作品の穴に埋め込むという手段を思いつき、緊急の防衛手段としたのです。
あの面倒な手続きは、この処置の許可を頂く為でもあったのですよ。
その結果として、現在の創作者は“創作者”というよりも“選択者”という奇妙な立場になってしまっているのです。
勿論、侵略者の脅威か無くなればこの処置は解除され、創作者は本来の創作者という立場に戻ります。
そんな苦労をした甲斐があり、転生者たちの一部は無事に創作者と邂逅したのは喜ばしい限りです。創作者が彼女たちとの再会に喜び涙した事に私も非常に嬉しく思います。
侵略者の方にも何やら不穏な動きがあるようなので、まだまだ気は抜けません。
私はこの作品世界が大好きです。侵略者の良いようにさせたくありません。
では皆様。またその内お会いしましょう。