ガーディアンの呟き
皆様初めまして。私はクレイゼルと申します。
私は、日々新たに生まれる世界を見守るガーディアンです
因みに私のような立場の者は多数存在し、各々気に入った世界を見守る事を使命としております。
世界というものは、何方かの創作によって新たに作り出される物なのですが…ここ最近、と言っても地球の時間に換算すると数百年程になりますが…は創作者では無い者によって、謂わば作品が乗っ取られる事件が相次いでおります。
具体的に申し上げますと、創作者が設定していない事が作品内で横行したり、事件に発展したり。その挙げ句に創作者以外の人物が、いつのまにかその世界の主導権を握っている様を目の辺りにした時は思わず腰を抜かしてしまいました。
そんな中、悪意ある侵略者が特に目を引いたのが創造神ミナティによる世界構築が成される“癒やしのミナティリア”という事なのでしょう。
この作品はひたすらほのぼのしておりますが、それの何が悪いのでしょう?
ほのぼのは確かに刺激はありません。しかし、世の中全ての人間が刺激を求めている訳ではありません。
この作品は非常に穏やかで優しく、心温まる世界を紡ぎ出しております。
昨今ゲームの影響か、生み出される世界は戦いをモチーフにした血生臭い世界が殆どですので、こういった作品を見つけると何だか嬉しくなってしまいます。
別に勇者や聖女が魔王・魔族など悪と戦う物語が嫌いな訳でも駄目な訳でもございませんが…そういう世界ばかり見ていると、何だか心が荒んでしまいそうになります。
“癒やしのミナティリア”に悪意ある侵略者が介入している事に気づいた私は、差し当たっての援助として創作者が過去に懇意にしていた魂…勿論、既に亡くなられた方々をですよ?…をあの世界に送り込みました。〜〜その為の手続きは非常に面倒ではありますが、そうも言っていられなかったので頑張りましたよ〜〜皆様、きっと創作者の力になってくれる事でしょう。
しかし、この世界の創作者は自分はボッチだとよく仰っていますが…それにしてはこの方をお慕いしている方は結構な数いらっしゃるようですよ?私がミナティリアの世界に魂を送り込む際、自分を送ってくれ!という魂が多くて、選抜は中々大変でした。
それにしても悪役令嬢ですか…。確かにここしばらくその悪役令嬢を題材にした世界が流行っているようですね。
幸いミナティリアの世界に馴染み、さほどの違和感はありませんが…この先侵略者は何を企み、どんな爆弾を放り投げてくるか分かったものではありません。
私も気を抜かず、この世界を見守っていこうと存じます。