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侵略者の独り言

「お〜お〜、頑張ってるねぇ〜」

 俺は×××××。ただの小説書きだ。

 俺はとある世界で売れない作家をやっていたんだが…ある時、気紛れな神から面白い能力を授かったんだ。

 それはどんな能力なのかというと…何と他人が書いた小説に介入出来るというものだった。

 最初は何ともつまらない能力だと文句を垂れていたが…実際に試してみると、これが中々面白い。

 考えてみろよ?他の奴が書いたクソつまらない三文小説が俺様好みにカスタマイズ出来るんだぞ!?

 俺は次から次に気に入らない小説を“改善”していった。テメェの価値の無い小説を俺様が手直ししてやっているんだから感謝しなきゃなんねえのに、馬鹿どもは揃いも揃って抵抗しやがる。

 どいつもこいつも礼儀ってもんを知らねえんだな。



 で、今回見つけたクソつまらねえ小説。

 何の冒険もスリルもありゃしない。ただほのぼのした描写ばかりが続く、クソ退屈な小説だった。

 だから俺様が手を入れて面白くしてやったっていうのに、やっぱり抵抗しやがる。

 穴だらけの設定がここ最近で急激に埋まり始めた。

 そんな無駄な事をしたって何にもなりゃしないのにな。本当、馬っ鹿みてぇ。

 俺様は寛大な性格だが、そんな無駄な足掻きをされたらちょっと気分が悪い。

 なので、ちょっとしたお仕置きとしてやろうと思ってさ。何かいいのは無いかな~とあれこれ物色していたら、そいつの世界にある面白そうなジャンルを見つけた。

 悪役令嬢とかいう奴は、こいつのクソつまらない世界に刺激を与えるだろうよ。俺って、本当に優しいだろう?


 さあ、馬鹿ども。せいぜい頑張って俺様をたのしませてくれよ?

 

  

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