栄冠なんて
光のなかに揺れていた
眩い笑顔たち何処
いつしか季節が織り成して
かげぼうしのように薄れてく
憧憬の先まだたどり着けない
明日へ明日へ精一杯
運んでいたはずなのに
遠くで遠くで
受け取る約束
小さな胸にしまったまんまで
かくれんぼ通して見えてた世界
この手で輪を作りそっと覗いたね
靴の先 奏でるメロディ刻んでく
一歩一歩ステップ弾んで
ひざを高く上げて
リズムとスピードつけて
陽気な口笛を
見渡す空の彼方に飛ばして
両手いっぱい
手を広げてさ
身振り手振り
いつも大げさでさ
街中で昼寝をしてる
野良猫みんな
飛び起きるほどに
はち切れんばかりの
元気な声出して
はしゃぎながら遊ぶ
大人たちの昼寝の邪魔も
お構いなしさぼくらは
雲行きがあやしくなり
その空がぐずついて
泣き出して
吼えだして
遊び場をうばっても
肺然たる豪雨にだって
果敢に勝負を挑み
走り続ける
だれにも
なににも
負けやしない
勝利者になるまでは
大きく目を見開いて
闘志を燃やして
ぼくらは歌って
爛々と輝いた
無敵の勇者の目をだれもが
持っていたあの頃
思い出して
ぼくらの未来もっとあたらしい
そして終わらない遊びの庭に
あふれだす予感はいつも
情熱の足音とともに
雨上がりの柔らかな希望
その瞳に降ろして
虹をえがいた空の下
キミと歩いた橋の上
しゃぼん飛ばした屋根の下
天気予想で脱げた靴
笑顔いくつで
えがいた夢は何処
草笛吹いて
草原を行き
鼻歌混じり
魚を釣りに
言葉も越えた
想い出の果て
続く未来にも
強く踏みしめる
青葉の季節
あなたと一緒に
いつまでも
有ると思っていいよ
その胸の青春の
緑の栄冠
輝きの向こう側も
手を伸ばしせば届く
いともたやすく
終わらせないで
苦しくても まだ
楽しくなくても まだ
あきらめないで
ぼくらは若いんだ
いつまでも
いつまでも
太陽がくれた生命だ
太陽とともに
未来を育むための
若い生命だ
赤い血潮
永らえさせて
それぞれの夜明け
かならず来る
大宇宙の奇跡の中の
美しい期待の青い星
青い星の船は痛んでる
青空が硝煙に覆われて
太陽が顔色を失う前に
苦しいのは
この地球も同じ
見えないか
痛みに震えて
滂沱と流れた
涙の歴史が
さあ手を貸して
ほら考えて
また手を取り合って
キミならやれるよ
キミなら行けるよ
宙の船にみがきを
かけてほしい
もっと
もっと
輝いて
もっと
もっと
笑って
もっと
もっと
生きて
きっと
きっと
輪になって