13.蛍の水場、苦い水
「蛍、朱……?」
「来ないでよ!!!」
今聞こえた言葉は本当に蛍朱のものなのか。そう疑ってしまうほどに私にとってはショックの大きいもので。ただ呆然と立ち尽くしてしまった。
来ないで……?
やっぱり怒ってるの、蛍朱。
「殺さなきゃ」
はっと蛍朱の方を見た時、蛍朱は鎌をその手に握りしめた瞬間だった。
「やめなさい蛍朱!!」
咄嗟に動いたアモが蛍朱の鎌を握って止めた。が、蛍朱はぱっと鎌を離すと、真っ直ぐ私の方に突進してきた。
「犬猫ッ!!」
ネネが割って入る。しかし、蛍朱は軽々と飛び上がり、ネネの肩を蹴ってこちらへ飛んでくる。ネネの伸ばした手も空を切った。振り上げられた拳に、咄嗟に腕を前に出して防ぐ。腕に鈍い痛みが伝わる。
「早く消えてよ!!」
逆の手が視界に映った。重い衝撃が頭に伝わる。
「ぐッ」
ぐわりと視界が回り、畳に体が叩きつけられる。頭を殴られたのだと理解する。ゆらゆら歪む視界の中、嫌な予感がして体を捻ると、バスン! と、自分の丁度真横の畳に蛍朱の拳が振り下ろされた。もつれた足で立ち上がり、蛍朱と向き直る。殺意の籠もったその目と目が合う。
……何か、何か変だ。私を嫌っている、それとは違う感情が蛍朱の言葉とともに頭に流れ込んでくる。おかしいと思いたいだけかもしれない。けど、だけど。どっかで見たことがある。……殺意、か? 監獄区で見たものとも似ているけれど、もっと強い……強い殺意を、私はどっかで……
「消えて!!」
「へぐぅッ!」
蛍朱の蹴りが腹に飛んできた。避ける間もなく蹴飛ばされ、置いてあった花瓶と共に壁に叩きつけられる。パリンと花瓶の弾ける音と、体を叩きつけられる騒音。
「ぁい゛、っつぅ……ッ」
割れた花瓶が刺さったのか、それとも傷口が開いたのか。鋭い痛みに眉をしかめる。畳に腕をつくも、まだ体が回復しきってないせいなのか、がくんと体勢が崩れて再び倒れる。割れた花瓶が腕に突き刺さった。その瞬間、あいつの言葉が脳裏を過ぎった。
"お前は邪魔するタイプの奴か?"
「蛍、朱」
血なのか水なのか、温い温度の液体がじわじわと広がっていく感覚を、遠のきかけている意識の中に感じていた。冷たい蛍の瞳が、またこちらを見下ろしている。あの時と、あの夜と同じように。あぁ、殺されるかもしれない、と、こちらに伸びる蛍朱の手を見て、そんな考えが頭を過ぎった。
「…………犬猫、さん?」
その手が止まった。ぼんやりとした瞳に熱が戻る。
「う、そ」
その瞳が水面のように揺らいだ。瞬間、
「はぁっ!」
「とぉっ!」
蛍朱を挟み込むように、アモとネネの腕が伸びた。が、蛍朱は予知していたかのように素早く、するりと飛び退き窓際へ逃げた。
「あ」
一瞬、また蛍朱と目が合ったような気がした。しかし、そのまま、蛍朱は窓の縁に手を掛け軽々と飛び越えて外へ出ていった。アモが窓辺に飛びつき、窓から身を乗り出す。
「けい、す、まって」
重い腕を這うようにして、蛍朱のいない窓へ手を伸ばす。痛みは遠退き、体全体が怠く重い。不意に、霞む視界の端から手を伸ばされ、ぐっと体を持ち上げられてそのままぐわりと視界が回る。天井と、ネネの顔が見えた。
「アモ! 私は犬猫の処置を!」
「分かりましたネネ! 私は蛍朱を追います!」
「お願いしますアモ! 見つけたら───」
…………。瞼が重い。
……。
「犬猫」
目を開けると、心配そうに私の顔を覗き込むネネの顔があった。少し視線を外すと、宿屋の天井が目に入り、あの時また気絶したのだと理解する。
「いっ、つ……」
「寝てなさい犬猫、無理のしすぎです」
起き上がろうとすると、肩を掴まれ強引に寝かせられる。
「蛍朱、は?」
「……隣の部屋です」
「……そ、っか」
まだ体が重い。あの時追いかけるとか言ってたアモが捕まえたのだろう。思念で辿れば確かに隣に居る。窓の外を見れば、空は暗くなっていた。力を抜き、寝そべってそっとネネを見上げると、ほんの少し安堵したような顔をする。強引にでも動こうとしたら、どう押さえつけようか考えてたみたいだけど……体痛いし。
「蛍朱の様子を教えてほしい」
そう口にすると、ネネは眉をひそめる。
「それが、我々が何を言っても、何をやっても、全くの無反応でして……」
「……無反応?」
「ええ」
腕を組み、背を後ろに倒して天井を見つめるネネ。……背もたれ空気なんだけど、その体勢辛くない?
「叱ろうが心配しようが一切反応がなく、何かあったのかと聞けば『ごめんなさい』と一言だけ……その他は全くの無言に無反応。全くどうすれば良いのやら……。あ」
椅子から勢いよく起き上がるみたいに反動をつけて、元の体勢に戻る。どうやってるのそれ。
「蛍朱に会います?」
「え?」
目をぱちくりとさせ、ネネの言葉に首を傾げる。監獄区の鶯みたいに、蛍朱には暫く会わせません、みたいなことを言われるんだと思っていた。
「寝てろとは言いましたが、会わせられない、なんて言ったら無理にでも会いに行くでしょう」
「……」
……お見通し、って言いたいのかな。
「会いたい。蛍朱に」
「分かりました。今呼んで参りますので……大人しく、していて下さいね?」
「わ、分かってるよ……」
そう釘を刺し、ネネが立ち上がり戸へと手をかけた。その動きがピタリと止まる。なんだろうとネネを見上げると、背を向けたままネネが口を開く。
「そういえば以前……蛍朱を助ける理由は『興味を持ったから』、と言いましたね?」
「? うん」
「あれですが……もう少し考えてから、言った方が良かったですねぇ」
「…………え」
「では」
すぅ、という、障子の閉まる音がやけに耳に響いた。
……もう少し考えてから、か。じゃああれが私の嘘だって、ネネは気付いてるってことなのかな。ネネが気付いたんなら、同じく長い付き合いのアモにも、気づかれたんだろうな。もしかしたら、蛍朱も……。
「……興味も、嘘じゃないんだけどな」
……バレてるから、嫌われてるとか、あるんじゃないかな。最初も、別に助けたわけじゃないからなぁ。確かに檻から出したのは私だけど、私はきっかけ作っただけで、実際出す許可を出したのは縋さん、出るって決断をしたのは蛍朱だし。蛍朱の中じゃ、私はモブキャラの一人でしょ。……何で私、こんなに躍起になってるかな。
「犬猫ー、開けますよー」
もやもやと考え事をしていると、ス、と障子の開けられる音に、そちらに目をやる。ネネと、俯いたままの、蛍朱。
「鎌は一応没収したので、大丈夫かとは思いますが、何かあれば隣の部屋に居ますから」
ぽんぽん、と蛍朱の肩を叩く。今のは、どちらかというと蛍朱に向けて言ったようだった。再び障子が閉められ、ぽつんと残された蛍朱が障子の前に突っ立っている。再び静かになる部屋。意を決し、私は口を開く。
「……ね、けぃ」
「ごめんなさい」
蛍朱が私の言葉を遮った。ほんの少し下に傾いた顔はどこかを向いており、目もどこか遠くを見つめていた。
「ごめんなさい」
同じトーンで、同じ言葉を繰り返した。
「ごめんなさい」
三度目。
「ごめんなさ」
「……ね、蛍朱。何かあったの……?」
思わず口を挟んだ。
「……」
「殴られたの、怒ってないよ、だから、その、だい、じょぉぶ……だか、ら」
「……」
「……えと、そ、それ以外で、何かあったのかなー……ぁ、って……思っ……て……」
「……」
蛍朱は動かない。黙ったまま、何も言わない。
……仕方ない。人の心に土足で踏み込むみたいで、本当はやりたくないんだけど……でも、今更か。
蛍朱の目を見つめて……蛍朱の思考に、潜る。
……初めは、空白だった。が、突如、大量の思考が流れ込んでくる。
ごめんなさい。 ごめんなさい。
ごめんなさい ごめんなさい。
ごめんなさい。 ごめんなさい。
私がいなくなれば。
また手が出てしまった。
迷惑でごめんなさい。 ごめんなさい。
何度過ちを繰り返せば気が済むんだろう。
生きててごめんなさい。 早く消えれば。
邪魔でごめんなさい。
そんなこと思われてるなんて。
ごめんなさい。
でも考えれば分かったことだった。
面倒事ばっかり引き寄せて。 迷惑なんだ。
何度も脱獄なんか。 繰り返して。
私のせいで。皆疲弊してる。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさ─────────
「ッ……!」
蛍朱の思考が頭に流れ込んでくる。頭の中がバチバチする。つんとした痛みが走り、耐えきれなくなって、額に手を当てて蛍朱から顔を逸らした。頭が痛い。胸が苦しい……。
……深く思考に潜れば潜るほど、思いが強ければ強いほど、流れ込んできた思考に苛まれる。流れ込んできた思考が、まるで体感したみたいに感じる。蛍朱から流れてきた苦しいという感情は、私の中で共有され、私はそれを体感した。監獄区の時みたいに、軽く潜るだけであれば、こんなことは軽く済むのだが、表面だけじゃ蛍朱の思考を読み取ることは出来なかった。
「っ、は、ぁ……」
頭痛が治まってきた。ゆるく首を振って、流れ込んできた思考の整理をする。
まず、違和感を覚えたのは、ごめんなさい以外の単語。今まで蛍朱の思考に深く潜ったことが無かったため、確証は持てないが、蛍朱はこんなことを考えるような子だっただろうか。いや、刺激を与えれば、よく考える子だったか……?
一番違和感を覚えたのは、『何度も脱獄なんか繰り返して』、『私のせいで皆疲弊してる』、のところ。蛍朱は、もう一人の自分を殺すために脱獄を繰り返していた。蛍朱は、そのことで頭がいっぱいで、それは今も変わらないはず。もう一人の蛍朱を消すことでいっぱいのはず。なのに今更、何故……『脱獄』を意識した? 何故、『皆』を意識したのだろう。少し時間ができて、余裕もできて、考えられることが、自分の側にいる人間が、増えたから? それにしては、何か違和感があるような気がする。蛍朱にとって脱獄も、皆の疲弊も、自分の行動の外だったはずだ。今、こんなに強く意識することなのだろうか。蛍朱が薄情だとか、そういう意味ではなくて……。
次。蛍朱が謝っている相手は、私……なのかな。私に対して『脱獄を繰り返していた』ことを謝るのは、いまいち筋が通ってない。蛍朱の脱獄に遭遇したのは一回きりで、何度も脱獄に関与したことはないし、交流が始まったのはその後だ。でも、最初に見えた思考の中では、私に対して謝っているような言葉に見えた。えぇと、つまり……どこかの地点で、謝っている相手が違う?
だとしたら、誰に……。自分の両親? アモとネネ? 看守? 自分? うーん……。考えるのやめたくなってきた。
『また手が』、は、私に対してに感じる。『また』、と、『何度過ちを繰り返せば』、の言葉は、本当に私だけに向けた言葉? 『脱獄』と『皆を疲弊させて』、を繋げるならば、相手は看守である可能性が高いんじゃないか。でも、監獄区の中にいた頃の蛍朱は抜け殻で、そんなこと考えてる余裕は無かったはず。だから、どこかのタイミングで、監獄区の看守に会った、ってこと? いつ、だ。
「ね、蛍朱、こっちきて」
「……」
「だぃ、じょぉぶ。その、えっと……こ、怖くないよ……?」
ピクリ、蛍朱が顔を上げた。その蛍朱に、目一杯手を伸ばす。口をついて出た『怖くないよ』、という言葉をどう解釈されたのか分からないが、ゆっくりと、蛍朱がこちらに歩み寄ってくる。ゆっくりというか、恐る恐るというか……。相変わらず視線はどこかを向いている。
「ん。座って、蛍朱。おねがい」
「……」
私を見下ろす蛍朱にそう言うと、ぺたんと畳の上に座り込んだ。蛍朱の顔が近くに見える。伸ばしていた手をどこへやろうか、散々宙を彷徨かせた末に、手の甲を蛍朱の頬に当てた。
「…………泣いてた……?」
頬が熱い。気付くわけ無いと思っていたのだろうか、それとも誰にも触れてもらえなかったのだろうか。蛍朱の目が戸惑うように揺れた。
「えっと、大丈夫だよ、ぁのね、蛍朱……えっと……」
……なんて、言えばいいんだろう。
「お、落ち着いてほし、いや、違うの……あのね……」
焦りに駆られるまま、怠い体を起こし、両手で蛍朱の頬を包んだ。自然と目が合う。
「あ、あぁ、っとぉ……ほら、あ、今誰もいないからさっ。な、泣いてもバレな」
小さく、蛍朱の目が見開かれた。かと思うと、
「いっ?」
両腕を掴まれ、思いっきり引っ張られる。
「おわあっ!?」
無理な体勢で起き上がっていたため、引っ張られた勢いで蛍朱に覆い被さった。肘を立てて身体を起こし、何とか蛍朱を潰さないようにはしている。蛍朱の両腕が私の胴体に巻き付き、がっしりとホールドされる。蛍朱の頭がすぐ横にあって、髪が当たって擽ったい。
「うわっうわわっ何っ!?」
ぐ、と蛍朱の顔が肩に埋まる。何事なのか理解できていない私は、とりあえず起き上がろうと腕に力を込める。すると、すぅっ、と吸われた。一瞬、思考が真っ白になった後、目の前に宇宙が広がった。あぁ、宇宙なんて行ったことないけど、宇宙ってこんなに広
「うわあぁーーーー!!! アモぉーーーー!! ネネぇーーーーッ!!!!」
───────────
「いやぁ! 出会って二日足らずで犬猫吸い、とはぁっはっはっ!」
「大物ですよこれは! っふふふ!」
「……バレないから何してもいいって」
「イッテナイヨ?」
ゲラゲラと畳の上を笑い転げるアモネネと、一切悪気のなさそうな顔をした蛍朱。布団の中で亀のように防御を固める私。何でこうなった。
ちょっと、ちょっとさ、慰めようとしたのにさ。バレないって言ったのも、『泣いても』って言ったの、『泣いても』って。泣いても私は誰にも言わないから、そんなに怖がらなくていいよって意味で言ったの。何してもいいなんて言ってない。
「何で吸うの……私にそんな成分ないよ……」
「犬猫さんの匂い……安心する」
「ないよ」
威嚇を続ける私に、至極真面目な顔をして蛍朱が続ける。
「……犬猫さんだって分かると、もう一人の私に見えることないから……」
「……んえ?」
今、何か気になることを言ったような気がする。蛍朱は、膝を揃えて、両手を膝の前について、前のめりになって続ける。
「あの時、襲いかかっちゃった時、いえ……鎌で、裂いちゃった、時も、犬猫さんがもう一人の私に見えました。でも、犬猫さんの血の匂いで、犬猫さんだと分かった……」
きゅ、と蛍朱の眉尻が下がる。
「匂い、匂いは安心する……目も、音も信用できない…………」
暗闇も、自分の声も、もう嫌。
そう聞こえた。ポロポロと蛍朱の目から涙が溢れ始める。いつの間にか静かになったアモとネネが、顔を見合わせる。と、私の方をじっと見る。……仕方ない。
「……ん」
もそもそと布団から這い出て、渋々と両腕を広げる。ほんの少し顔を明るくさせた蛍朱が這って近づき、腕を私の背中に回して腹に顔を埋める。こそばゆい。すぅ、と、また吸われた。あ、やっぱやだ。ぐっと蛍朱の肩を力いっぱい押すも、意地でも離すつもりはないのか、私の体にしがみついて離れない。私怪我してるのに……仕方ない……仕方ないのか……くっ……。
「うぇ……蛍朱、気になること聞いていい……?」
「……」
気を紛らわせるために話しかけたが……動かなくなってしまった。いいや、続けよう。
「私が蛍朱に見えてたって、どういうこと……?」
「……そのままの意味、です」
くぐもった返事が聞こえる。めっちゃ顔埋めるじゃんか。
「そ、そのまま……?」
「……犬猫さんが私に見えた」
す、と蛍朱が顔を上げ、上目遣いで私を見る。
「信じた瞬間、誰かが私に見える……相手が私なら殺さなきゃいけない……いつもそう……信じた瞬間に……」
もう嫌、と、また顔を隠してしまった。離すものかと服を握る手。どんな思いでいたのか、全ては分からないけど。そろそろ限界そうに見えた。元々、檻の中にいた時から壊れかけであった蛍朱は、今回私を二度も殺しかけたことで大分精神を擦り減らしているようであった。後どれくらい持つかは私には分からない。
いまいち要領を得ないが……壊れてしまってからでは遅い。少し強引であろうと仕方ない。私は蛍朱にある提案をした。
「……あのね、蛍朱……。提案なんだけど、もう一度、もう一人の蛍朱に会いに行くのは、どうかな……」
……蛍朱は動かない。代わりに、ぎゅ、と、服を握りしめる力を強めた。嫌なんだろうなぁと思いつつ、話を続ける。
「ちゃんと探りを入れる意味でも、さ……もう一度会っておいた方がいいと、思うんだ。でも早めに、終わらせたいと、お……思うから……」
ごくり、唾を飲む。
「つ、捕まえるか、もうやっつけてしまおう、よ」
蛍朱は動かない。
「蛍朱にしか殺せないらしいから、そこは任せちゃうことに、なるけど……もう、蛍朱が、さ。苦しんでるの、見たくないから……手伝うよ」
ね、と答えを促すが、蛍朱は黙ったまま。無言に耐えきれず、ぎこちない動きで蛍朱の頭を撫でた。もう一人の蛍朱が何者であるのか。それは重要なことなのだろうが、今、限界を迎えそうな蛍朱を差し置いて、もう一人の蛍朱について詳しく調べている時間は無いのかもしれないと考えた。もし、私が、焦っているだけなら止めてくれと、アモとネネを見たが、二人は何も言わずに微笑んでばかりだった。落ち着かない数分の後、蛍朱がぼそりと、
「もう少しこのままでいさせてくれるなら」
と。
「……分かった」
私は頷いた。アモとネネが、また顔を見合わせたのを横目に、蛍朱の深い藍色の髪を、指で梳いた。
皆様お久しぶりです!
前の投稿が半年以上前ですか。えぇ。マジですか。
このまま、また失踪するのかと思いました。えぇ。マジです。
ようやく投稿できました……まだまだ続く予定ですので、この先も異世界境界地をよろしくお願いします……。
次の投稿が一年後にならないことを祈ってます!!!
そう言えば、タイトルが話の内容と繋がりにくいとお話されたことがあって、確かになぁと思いました。思ったはずなんだけどなぁ……(作品群を見て)




