流体で使う基礎的概念
ここでは、中学高校で学ぶであろう理科程度の物を復習します。
流体の基本的な物性
○密度
物体の単位面積当たりの質量です。
例を言うと体積を大文字のV(㎥)質量M(㎏)と仮定します。
そして求める密度をギリシャ文字のρ(ローと読む)という文字に置きます
すると
密度ρ=M/V(質量/体積)【㎏/㎥】
となります。
※密度は状態量であります。
すなわち物の種類や温度、圧力によって定まらります。
身近な密度の例を挙げます。
水の密度:約1000㎏/㎥→1㎏/L
ちなみに1㎥は1000Lと換算できます。
空気の密度:約1.2㎏/㎥
そしてこれらを見ると水の密度は空気密度の約800倍であると考えられますね。
○比体積
物質の単位質量当たりの体積です。
簡単に言うと密度の逆数に当たります。
比体積のギリシャ文字のν(ニューと読む)という文字に置きます。
比体積ν=V/M=1/ρ【㎥/㎏】
○比重
比重はとある物質と基準物質との密度比のことを指します。
比重はモノの密度を、水の密度で割った値です。
比重を比重で割っているために比重は単位というモノが存在しません。
ある物質をρ、基準となる物質の密度をρwをします。
※ρwには水や空気などの物質の密度が用いられます。
一般的に水が用いられます。
比重=ρ/ρw
で比重は求められます。
基準物質の例として、
・4℃の水(密度1000㎏/㎥)
・空気
などがあります。
短いですが、キリが良いのでここでここで授業(?)を終わります。