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グラウンドを借りよう

「あの~、放課後にグラウンドを使用することは可能でしょうか?」


「……」


 静まり返った職員室に私の声が響く。


(死にたい……)


 私は椅子に静かに座り込む先生に威圧されている気分だった。


(は~何で私がこんな事をしなくちゃならないのぉ。誰か助けて……)


 目の前に座る先生は腕を組みながら何かを考え込んでいるみたいにウーウー唸っていた。


(ひぇ~、怖い怖すぎる)


 先生はジャージにポニーテールと健康的な見た目で私的には花丸をあげたい。だが目付きが異様に怖い。先生の切れ長な目に見つめられたらきっと縮こまってしまうだろう。現に私は体を小さくしてブルブルと震えているのだった。


「うんっ」


 先生は何かを決めたらしく小さく頷いた。


「グラウンドの使用は認められない」


(やっぱりな。よしっ! もうここに用は無い。撤収しよう)


 そそくさとこの場を立ち去ろうとする私に先生から思いがけない言葉が投げ掛けられる。


「ただし男子野球部との試合に勝てたらグラウンドの使用を認めよう!」


 何をトチ狂ったのか先生は悪夢のような提案をしてきたのだった。

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