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人数を集めよう⑥

「ごめん早苗、グラウンドの使用許可おりなかったよぉ」


(うわっ! 危ないよ……)


 咲は私に接近しながら頭を高速で上げ下げするという器用な事をしながら謝罪してきた。


「そんなに頭を下げなくていいよ。私も人数集められなかったしおあいこさまでしょ?」


「うぅ……ごめん……」


 涙目で呻きながらの謝罪に私は真剣に人数集めをしなかった事を後悔した。


「と、とにかく人数もまだ少ないし広場でキャッチボールとか素振りとかグラウンドを使わない練習から始めようよ!」


「う……うぅ……」


(ひゃあー、泣き止まないよ。どうしよう……)


 泣き止まない咲にどうしてイイか分からずアタフタとする。


「な……泣かないでよ咲。私も一緒にグラウンド使えないか頼むから」


「ぐすっ……本当?」


「うん、任せてよ!」


「……」


 突然泣き止んだかと思うとジッとこちらを見つめてくる咲。何故か私は背筋が寒くなるのを感じたのだった。


(あれ? なんか嫌な予感がする……)


 二人の沈黙が続く。

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