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自宅にて③
"ガラッ"
「人の家の窓を勝手に開けて入ってくるとは何事だね? 不法侵入者には厳罰を与えねばならない」
私は窓から現れた幼馴染みの姿を確認すると精一杯の虚勢を張ったのだった。
しかし私の声など聞こえていない素振りで「死ね」と小さな声でハッキリとした罵倒を浴びせてきた。
私より一回り小さな身長で有りながら勝ち気な目から見える瞳はとても冷たい。その視線に射ぬかれた私はブルりと震えていた。
「お前うるさい。わたしに迷惑かけるな!」
「ごめんなさい」
底冷えする視線と罵倒に私は耐えられそうに無いと悟り、そうそうに謝ることにした。
「許さん!」
「えぇ?!」
「何回同じこと言わせるんだ。もう猶予は残っていない」
どうやら私の残機は残っていなかったようだ。