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野球やろうよ!

「野球をやろう!」


「えっ?」


 私は目の前の友人が発言した言葉を理解出来なかった。


「野球だよ。や! き! ゅ! う!」


 いやいや。野球は知ってるよ。なんで突然野球をしたいと言い出したのか、それを理解できなかっただけだよ。


 私が沈黙を続けていると目の前の友人は焦れてきたみたいで、ちょっと語気を強めて


「聞こえてる? 一緒に野球やろうよ早苗さなえ!」


 私の名を呼びながら野球を誘ってくる友人に


「やらない」


 私は素っ気なく言葉を返したのだった。

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