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平行線
僕はどうしたらよかったのかな
自分が何なのか分からないんだ
想いが大きくなればなるほど
それに反発する自分がいる
明かりを求めて夜の虫がその身を焦がす
早く止まれ これ以上近づいてはいけない
僕の中で必死に誰かが道を塞ぐ
近づいたと思った
近づいてはいけなかった
近づいたから見えてしまった
僕と君は平行線 求めても求めても届かない
決して交わることのない 孤独な線
終わりもなければ 始まりもない
知らなければよかった 君の事
知りたくなかった こんな気持ち
もう君に近づけないよ
僕は心にそっと鍵を掛けた




