2話 艦長の登場?
「んー、、、そろそろ抜け出そうかな」
吹雪がいきなり呟く。彼等は旅により、縄抜けのやり方などは基本的にマスターしており、それぞれ得意の武器を見出し、その武器の腕を鍛えた。
「そうやね~」
涼太がどこか抜けた口調で吹雪に同意する。
「さすがにちょっときつい」
縄をほどこうとしたその瞬間、、、
「抜け出した後どこへ行くんだ?」
入口らしきドアの方から声がする
「げ」
「やば」
「マジかよ」
「貴様らが新入りか、この俺様がしごいてやる」
急いで縄をほどくと、ドアが開いていく、そこには百人ほどの人影が見える
「やれ!!」
その掛け声とともに百人ほどの男たちが襲い掛かってくる
「おいおいマジかよ」
吹雪が反響しない程度の声で呟く。
「ちょっとやばいかも」
とか言いながらも、素手で余裕をもって全員倒すと
「ほう、、、少しはやるようだな、、、、、、しかし!!」
そういって次は五百人ぐらいがかかってくる
「えーまだいるの?」
涼太が露骨に面倒臭そうな顔に顔をしかめる。
「そろそろ武器使おう」
吹雪が腰にさしていた漆黒の刀を抜く。吹雪が得意とするのは、刀を抜いた後に速さで勝負する剣。そして、、、
「うおおおおおぉぉおおお」
相手が刀では戦いにくい超接近戦を仕掛けてくる。彼の行動は当然だろう。刀の間合いは広いが、短刀、またはほぼ零距離だとフリがどうしても大きくなってしまう。その瞬間、吹雪は袖の中からサバイバルナイフをだし、相手のナックルによる攻撃をナイフで流しながら隙をついて相手に蹴りを入れて気絶させている。ちなみに吹雪は暗殺系の武器や、ナイフや、ハンドガンなど、片手で扱える武器を得意としている。本人曰く、「刀は例外」とのこと
「双剣ひさびさやねえ」
涼太が待ってましたと言わんばかりに背中にある双剣を抜く。相手の動きをよく見、避けれるか流すか一瞬で判断して、相手の武器を落とし、相手が落としてしまったと気をそらした瞬間体術で倒すことを得意とする。なんとなく双剣が好きらしい
「、、、」
だんは何時の間にか離れたところで、MP47という短機関銃、つまりサブマシンガンで相手をゴム弾で撃っている。いくらゴム弾とはいえ、当たれば痛いし、当てるところに当てれば気絶する。
サブマシンガンとは、近接戦闘に特化した銃で、その携帯性を活かし、護身用として使われる事が多い。
だんは相手の急所を的確にうっているようだ。だんの相手の男達が全員急所を押さえていたのは気にしないでおこう。
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面白い奴らだ、あの数を一瞬でやるとは、、、
「なんだと!!この俺様の部下たちを!!」
ためしに今回配属された指揮官にやらせてみたがこいつは駄目だな
相手を数で押し切ろうとするばかりだな
しかし、あの刀を持った小僧、、、面白そうだな
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「、、、?」
「吹雪?どうしたん?」
「い、いや視線を感じた気が、、、」
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「おい、艦長が読んでたぞ」
「ん?生意気じゃない?」
涼太が怖い笑顔で言い放つ
「ひ、ひいっ!!」
「涼太やめろよ、、、さっさと艦長室行くぞ」
涼太にさらっと注意をしながら艦長室を目指す、、、が艦長室ってどこだっけ
「案内は、私がしますわ♪」
「げ」
「「誰?」」
「緂さんの許嫁の電 蘭ですわ♪」
「ふーん、、、まあ行こうぜ」
まあ綾から聞いてたしねそんなに驚かないけど
「そうやね」
「、、、お前ら冷めすぎじゃない?」
「「え?」」
「なんでもない」
「まあ、行きましょう♪」
「「よろしくお願いしまーす」」
艦橋をあがるとすぐに艦長室に着いた。
艦橋とは、簡単に言うと船の指揮所である
『コンコン』
「失礼します、お連れしました」
「ふふふ、よく来たな、、、私が艦長の楓だ」
そこには何故か自慢げな女性が立っていた
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