20話 続・あること
今回会話文ないです。すいません
楓の気づいたこととは、────2回目の誘爆である。
先ほど、ミサイルの誘爆があった。そして格納庫はもはや半分以上むき出しの状態でそこに、無理やり着艦させた状態なのだ。しかも、砲撃の衝撃で格納庫の方へ行くと整備員自体が海に吹き飛ばされかねないために爆弾も下ろせていない。それを知ってか知らずか誘爆を狙ってきているのである。
一方、ミズーリはと言うと、敵戦艦2隻を相手に優勢に戦っていた。いや、正確にはミズーリと功龍、そして駆逐部隊はと言うべきか。ミズーリは超電磁砲で上部構造物を撃ちつつ、主砲でバイタルパートを抜く作戦に入り、みごとこうをそうしている。もう1隻は、魚雷によるフルボッk...もとい集中砲火をくらい浸水による傾斜がひどく、中排水しているが既に時間の問題となっている。しかし、傾斜が45度にもなっているのに主砲の砲撃が続いてるのは、50度もの最大仰角があるからであろう。その敵戦艦と言えば、リオ・デ・ジャネイロ型2,3番艦のリオ・グランデ・ド・スルと、セルジッペである。1番艦のリオ・デ・ジャネイロでは35年式35.6cm連装砲塔を主砲として採用していたが、リオ・グランデ・ド・スル以降の戦艦には49年式38cm連装砲を主砲として採用している。
35年式35.6cm連装砲とは、旧日本海軍所属超弩級戦艦扶桑、山城、またその改良艦伊勢、日向に搭載されていた、45口径41式35.6cm連装砲を、どこからか入手して、少しづつ研究を重ねながら、改良して兵器化したもので、41式のバランスの良さを受け継いでいる。
49年式38cm連装砲は、ドイツの戦艦ビスマルク、ティルピッツに搭載されたSK C/34 38.1cm(47口径)連装砲を長射程、集弾性能に力を入れて改良したもので、もともとSK C/34 38.1cm(47口径)連装砲は長射程だが、目標が遠距離であればあるほど、弾がバラけてしまうという欠点があった。それを、これまたどこからか設計図を入手、揚弾の完全電動化と、集弾性能の向上、さらにもともとSK C/3438.1cm(47口径)連装砲の強みでもある対近距離性能もいちだんと向上し、それに合わせて砲塔も小型にしようとしたがより大型化した。
ミズーリ他、FRD側の被害といえば、ミズーリの左舷に水中弾が突撃し、浸水を起こしたために右舷に3t注水したことと、ミズーリの装甲をも同行戦だと敵弾が貫通し、ぎりぎり装甲の裏に貼られた装甲で受け止めきれているぐらいであろうか。
その頃、大和はT字不利の中、リオ・デ・ジャネイロに苦戦していた。しかし、6門の砲の時は未だ優勢であった。
なぜ6門の時はという言葉の使い方をしたかというと、1基が使用不可能になったからだ。しかし主砲に目立った外傷はない。では何故か。それはリオ・デ・ジャネイロの放った砲弾が、主砲に命中。しかし、大戦時の大和から引き継いでいる厚い主砲防楯で主砲はびくともしなかった。そう、主砲は。初速がマッハを超え、さらに弾着時でも時速300kmを超える弾が、硬く、しかも密閉性の高い砲などに当たると、中の人はどうなるだろうか。
例えば、アメリカのアニメなどで鉄製の鍋などを頭にかぶせ、お玉など、金属製のもので鍋を叩くと大きな音がし、その振動で相手側がそのカットではブルブル振動しているなどというシーンを見たことがないだろうか。少し違うが、あのような感じの現象が主砲の中で起きてしまった。すなわち、弾が防楯に当たった衝撃と、その後の音、振動によって中の人間が死んでしまったのである。
しかも、大和の主砲の作りは非常にめんどくさい作りで、中からしか開けられない。いや、戦闘が始まった(主砲一斉射)瞬間に、自動で鍵がかかる。これは、パスワードが鍵とされるタイプのロックでパスワードは艦長しか知らないし、また、乗員に教えてもならない。しかし、残りの三門でバイタルパートを抜き、主砲を一基づつ確実に潰していく。また、リオ・デ・ジャネイロの艦橋上のマストを副砲でぶち倒し、リオ・デ・ジャネイロの狙いを鈍らせている。しかし、劣勢なことに代わりはなく、先程もドカンという音と共に左舷前方に被弾し、兵員室に被害が出た。しかし楓はニヤリと笑う。まるで、勝利を確信したかのように...




