14話 飛行隊マーク
「特別中隊には申請はしたが、本当にいいのか?軍神みたいに祭り上げられるぞ?」
楓が明らかに呆れた顔をして聞いてくる。
空の虎がドヤ顔を決めだす
「むしろ祭り上げてほしいもんだ」
また阿保みたいなことを、、、いや、阿保だな
「帽子のツバに桜花模様がつくんかな?」
涼太が楓と俺の方向を見ながら聞いてくる。
未だに自衛隊の風習?が残っていて、二等海佐……つまり中佐以上の階級を持つものには帽子(正帽)に金モール製の桜花模様がつけられる。アメリカ州、イギリス州では少佐かららしいけど
「あれかっこいいよね~、憧れてたんよ!!」
うっ、涼太の目がキラキラしている!眩しい、、、
「それはそうと、お前たちは所属飛行隊マークは考えんでいいのか?申請しなきゃいけないだろ」
楓が資料を見ながら顔を動かさず、目だけこちらをみてくる。
「そういえば、、、そうやったね、、、」
涼太が凄く面倒そうに呟く
~~~~~~~大和・休憩所~~~~~~~~
「「所属飛行隊のマークかぁ」」
彼?と隼が同時に悩ましそうな顔で俯く
そういえば、彼?に本名聞かなきゃ
「俺のフルネーム?暁 響だ」
暁型の駆逐艦と名前一緒だね
「さて、始めよ」
涼太が仕切り、会議が始まった
※ここから会話のみになります。読みにくいとは思いますがご了承下さい
(涼)「マークしようや」
(吹)「せやな」
(緂)「なんで関西弁やねん」
(響)「しらんがな」
(隼)「さっさとやろや」
(緂)「こんなのはどうだ?」
(涼)「フェニックス?」
(緂)「Yes!!かっこいいし、何度も蘇るじゃん」
(吹)「それならさこれは?」
(響)「片方の翼が無い?」
(吹)「そう、こんな状態になっても飛べるぞっていう」
(涼)「いいやん」
(隼)「賛成」
(響)「OK」
(緂)「(ドヤ顔)」
(吹)「で、どうなるの?」
(涼)「とりあえずこれで申請するよ」
※終了しました。
~~~~~大和・艦長室~~~~~
「こんなんでいい?」
涼太が楓に先ほど書いた紙を渡す
「うん、いいよ」
楓が資料とにらめっこしながら一回も見ずに明らか適当に返事をかえす。
「あざっす」
こちら側も誰も突っ込む者はおらず、緂が適当に返して艦長室からでる。
「兵員室にシュミレーターを設置したから訓練はそこでしろよ」
楓はやはり何かの資料から顔は動かさず、目だけこちらを見て言う
「へいへい、了解」
誰かの適当な返事を返したあと、今度こそ艦長室をあとにする。
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(涼&吹&緂)「初期メンバーと学ぶ~」
(零&綾&爛)「第二次世界大戦の兵器~」
(作者)「ドンドンドンドンパフパフ~♪」
(涼)「今回は零戦のつづきだったよね?」
(零)「、、、、、、ん」
(吹)「今回は性能と欠点です!!」
(綾)「まず速度です(資料を出す)」
1940年
零戦21型 533km
メッサーシュミットF-2 595km
スピットファイアMK.Ⅱ 595km
F4Fワイルドキャット 533km
(緂)「あれ?」
(爛)「当時の一流戦闘機と比べて60km遅いですわね」
1944年
零戦52型丙 544.5km
零戦52型 564.9km
メッサーシュミットK-4 710km
スピットファイアMK.14 719km
F6Fヘルキャット 611km
(緂)「あれれ?」
(爛)「零戦はほとんど速さが変わっt(緂に口をふさがれる)」
(緂)「それ以上言うな」
(吹)「21型とグラマンF4Fって速度同じだったんだ」
(涼)「じゃあ、航続距離を見てみよか」
零戦21型 全速30分+2530km(増槽あり)
零戦52型 全力30分+2560km(増槽あり)
零戦54型 全力30分+1200km(増槽あり)
(涼)「54型だけ極端に短いんはエンジンが金星やけんね」
(吹)「比較対象は」
グラマンF4F‐7 7310km(5955kmの可能性もある)
(緂&涼&綾&爛&零)「え!?」
(吹)「間違えた」
グラマンF4F 1337km
グラマンF6F 1520km
P51 3500km
零戦52型 3552km
(緂&涼&綾&爛&零)「さ、さっきのは」
(吹)「P51ムスタングが零戦とほぼ互角だな」
(緂&涼&綾&爛&零)「思いっきり無視られた、、、」
(涼)「零戦のパイロットの二つ名って、カッコイイの多いよね」
(緂)「確かに」
(吹)「そう言うと思って、楓のコレクションから資料持ってきたよ!!」
片目を失い、ボロボロになりながらラバウルに帰還した坂井三郎様!!
二つ名≪大空のサムライ≫
カッコイイ-!!
第五航空戦隊の撃墜王、、、岩本徹三
二つ名?≪最強のゼロ戦パイロット・零戦虎徹≫
(爛)「、、、」
(綾)「岩本さんのところなにか差別が、、、」
(吹)「作者!!」
(作者)「ふわ~、、、なんです?」
(吹)「楓の設定を変えろ!!今すぐに!!」
(作者)「え?(・A・;)」
(吹)「岩本さんの差別をなくせ!!(刀を構える)」
(作者)「!?へ、へい(Bダッシュ)」
(涼)「作者、足遅いね~」
(吹)「なんか涼太が緩いな」
(涼)「気のせいよ~」
(緂)「次は、ガダルカナル島の作戦について説明しよう」
(爛)「(何故緂さんが仕切っているのだろう、、、)」
(吹)「ラバウルからガダルカナル島まで片道1000kmもあるっぽいね」
(綾)「ぽい?」
(吹)「ぽい」
(涼)「つまり、行き返り往復だけで2000kmか、、、」
(緂)「21型の航続距離は増槽ありで全力30分+2530kmだからギリギリだな」
(吹)「だから3時間くらいかけて行って、10分しか戦闘できず、また帰りも3時間か、、、」
(綾&零)「さすがにそれはパイロットの負担が大きい(よね)」
(涼)「零戦隊はガダルカナル島に上陸した米軍への攻撃をはじめとして日本陸軍上陸部隊の支援、ソロモン海での艦隊護衛など、フル稼働した。米戦闘機も、レーダーなどによって事前に日本軍機の来襲を察知し
有利な体勢で迎撃できたため、性能的には上の零戦とも互角に戦った。やがて無敵だった零戦隊にも、長距離侵攻での疲れが見えだし、消耗していった。しかもこの時期、米軍はアリューシャン列島で、ほぼ完全な形で零戦を捕獲していた。昭和17年6月のミッドウェーとアリューシャンの同時侵攻作戦で、空母龍驤から発艦した古賀忠義一飛曹の零戦がアリューシャン列島のアクタン島に不時着、零戦は着陸時に裏返しになってしまい古賀一飛曹は操縦席上で戦死してしまったのである。
日本軍ではこの零戦の不時着した場所が湿地帯であったことから、機体が敵の手に落ちることはないと踏んで回収作業を行わなかったが、1ヶ月後の7月10日、米軍偵察機がこれを発見した。
米軍はこれを即座に回収。修理してアメリカ本土に持ち帰ったあと、9月26日以降試験飛行が行われ、あらゆる米海軍陸軍機との性能比較、テストも行った。この結果、防弾装備の貧弱さや高速時の補助翼の効きの悪さ、高々度性能の悪さ、急降下性能の悪さ、右旋回時の機動性の悪さなど、言わば零戦の高性能と表裏一体と言ってもいい「弱点」が米軍に知られてしまった。
このテスト結果を受けて米軍は開戦前に設計が始り、F4Uコルセアの独創的な設計に不安を抱いた米海軍が
保険として開発していたF6Fヘルキャットを、対零戦戦闘機に改造していった。
捕獲した零戦のテストパイロットを務めたサッチ少佐は、零戦と1対1の空中戦を試みてはならないとした上で高度差を利用する対零戦戦法をあみだした。零戦の上空から2機1組で襲いかかり、機銃で一撃浴びせ
いったん戦闘空域から離脱し、また高度を取ったら同じ方法で攻撃するという「サッチ・ウィーブ戦法」であった。米軍戦闘機は、零戦に比べて機体が頑丈で、防弾装備も十分である。
急降下速度も速い。そして何より12.7mm機銃(コルトブローニングM2)の初速、発射速度、携行弾数は零戦の99式20mm機銃を上回っており、こうした戦法に向いていた。
アメリカ軍はさっそく前線部隊の「F4Fワイルドキャット」と、18年2月以降に登場した「P-38ライトニング」「F4U-1Dコルセア」などで、この戦法の導入を行った。サッチ戦法は、言わば零戦の弱点をついた戦法であり1000馬力エンジンの零戦ではこれに対抗する戦法を編み出せないまま戦争を戦うことになる。
零戦21型の99式1号20mm機銃
初速(600m/秒)発射速度(520発/分)
携行弾数(7.7mm:680発×2、20mm:60発×2、計1480発)
F4Fワイルドキャットの12.7mmコルトブローニングM2機銃
初速(856m/秒)発射速度(800発/分)
携行弾数(12.7mm:240発×6、計1440発)
これを見ても分かるとおり、零戦の機銃はほとんどが7.7mmであり、20mmなどは7秒ほど連続して撃っているとなくなってしまう。したがってパイロットは、戦場では頑丈な米軍機を相手に苦戦したと言われている。そして米軍機の方は、まさに「サッチ戦法」に向いた機銃装備だったのである。
上空から2機の戦闘機に機銃掃射の一撃をダダーッと浴びせられたら、さしもの零戦も得意の格闘戦には
持ち込めず、防弾がまったく考慮されていないため、このような攻撃をされたらひとたまりもなかった。
一撃くらっただけでも、コクピットや燃料タンクなど、当たり所が悪ければすぐに墜落した。
ラバウルからニューギニア、ソロモンを攻撃する「い号作戦」では大戦果をおさめるものの、戦術的に個々の戦闘で勝利しても、戦略的に不利な状況はいかんともしがたく、昭和18年末には米軍新鋭機「F6Fヘルキャット」が前線に配備され、零戦は空の王者の座を追われてしまうのだった、、、」
(緂&綾&吹)「いっきにまとめた!?」
(吹)「零戦がアメリカに捕獲された話は完全に日本軍の驕りだよね」
(涼)「補給を軽視してたのも事実らしいからね」
(作者)「さて、追い込まれた大日本帝国海軍はここから雷電、烈風、紫電、紫電改を開発して行きます。という締め方でいいのかわかりませんが、ひとまず零戦編はお終いです。国内外の陸軍、空軍、海軍の兵器をこれから紹介していくので、よろしくお願いします」