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12話 小泉 隼

~~~~~~~FRD・UK本部・面談室~~~~~~~~


「緂!!吹雪!!涼太!!久しぶりだな!!」

目の前にはとてもボーイッシュな男の子が座っていた。


「あ、俺用事が、、、」

急いで俺が部屋を出ようとすると


「吹雪~?なんで逃げるんだよ~?感動の再開だろ!?」

逃げようとした瞬間後ろにいた訪問者に首根っこをつかまれる

彼はFRD一等陸尉の小泉隼こいずみしゅん。陸軍迎撃戦闘機《飛翔ひしょう》にのり、主に日本海方面の迎撃にあたる。彼とはTOP fighterのときに同期だった。俺はこいつが苦手だ。いきなり隼が緂に抱きつく。


「緂は相変わらずいい匂いだなぁ」

緂の体に鼻を擦り付ける。


「やめろ!!ホモホモしいわ!!」

緂がキレながら隼を引っぺがし、軍服を手ではたく。


「で、隼はなんのようなん?」

涼太がいいタイミングで話を切り出す。


「ああ、それはちょっと輸送機のパイロット頼まれてな、で、ついでに知り合いに会いに来たわけだ」

隼が照れくさそうに緂を見る。その瞬間緂があからさまに嫌な顔をする。


「そいつは大和への搭乗命令が届いている。そしてこれからわれわれは、パナマ運河を通り、現在日本にいる『甲八八艦隊』との合流、ガダルカナル島沖2kmで行動しているNIGT輸送船団を攻撃し壊滅させるらしい」

突然楓と紅葉がやってくる。楓はめんどくさそうに頭を掻きながら、次の作戦に着いて話してくれた。

「作戦は三日後、一一○○艦橋に集合、一二○○に出発する。ほかの艦は、ミズーリとデストロイ級駆逐艦5隻、護衛空母スティーブ、潜水艦 功龍こうりゅう、護衛戦闘機は、≪慶雲≫20機だ」

ミズーリとは、アメリカ海軍アイオワ級三番艦。零戦が一度特攻し、第二次世界大戦終結の調印式が行われた艦でもある、、、というのは名前の由来になった、第二次世界大戦のミズーリで、現在のミズーリは、50口径16インチ(41センチ)3連装砲3基9門、フォルクス30mm機関砲CIWS4基、トマホーク40発、小型 超電磁砲(レールガン)2基というバランスの取れた兵装になっている。

小型超電磁砲は、大体、VLA(垂直発射式アスロック)と同じ重さで、アメリカ州の建造した軍艦だけが持っている兵器。レールガン自体は各国、各州が開発に成功しているのだが、小型化し、各国の超電磁砲と同等かそれ以上の威力を持ち合わせたものはアメリカしか開発できておらず、国家機密にされ、技術漏洩を防ぐためアメリカ州のみが技術を保有している。日本も少し威力が劣るが小型レールガンは開発出来ていて、日本が建造中の大和型三番艦紀伊以降には、副砲の代わりに超電磁砲を搭載する案も存在する。日本がもうすぐ威力で上回るという噂もある。ちなみに、四番艦の名前は『尾張(おわり)』か、『飛騨(ひだ)』が候補に挙がっている。

そして、功龍とは、DASから接収した潜水艦のうちの一隻で元の名前はVボートⅠ型の≪V‐1≫で、ヤマモト・ロクイソ少将が「名前これでいいんじゃない?」と、少々(かなり)適当に決めたものである。兵装は53cm魚雷発射管10基搭載している。現在の魚雷は53cmG7Eから53cm酸素魚雷に変えられている。また、V-1は、試験的に水中潜望鏡を搭載しており、潜望鏡を海面からヒョコッと出さなくても水中から敵艦を捉えられる。もともと、水中潜望鏡は開発されているのだが目標物がかなり歪んで見えてしまうという欠点があったのだが、この水中潜望鏡はよりくっきり、そしてハッキリと歪まずに見える優れものである。


「あとなんか忘れてるような、、、」

楓が上を見ながら首をかしげる。それを見かねた紅葉が楓に耳打ちする。


「、、、ニホンの新聞」

彼女らしくないが、小さな声でボソッと言う。

あれ?今楓の頭の上にデンキューが見えた気が、、、


「そうそう、日本の新聞で面白い記事があったんだ」

そういいながら、おそらくインターネットでコピーした記事を渡してくる。

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