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プロローグ
私ユリアーナ·ファンスはファンス侯爵家の長女として生まれた。
王家にも認められる頭脳を持つ父。
社交界の花と呼ばれるほど美しい母。
明るくて交友関係の広い妹。
お金も地位もあり、仲のいい家族。
そんな家族を周りは羨む。
━━━━━だがそれは表での顔でしかない。
家では母は怒鳴り散らし、暴力をふるう母。
そんな母に逆らうことの出来ない父。
母や父の顔色を伺いながら暮らす妹。
そして家族に虐げられる私。
確かに昔は幸せの家族そのものだった。だがいつの間にかその幸せは崩れてしまった。
━━━━どこで間違ったのだろうか。
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