鑑定してみた
段々と、次話投稿のやり方や予約掲載のやり方が分かってきました!
仕事もあるので必ず毎日投稿するというのは難しいかもしれませんが、出来るだけ0時に更新していきたいと思っております。
予想を上回る鈍足ストーリー展開となってしまいましたが、段々と登場人物も増えていく予定です。
よろしければもう暫くお付き合いくださいませ。
「鑑定!」
一度はやってみたかったアニメとかでよくあるセリフ。できて満足です!
「おおー!…おん?」
目の前に色々書いてある真っ白な板が出てきた。
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名前:クロ
種族:・<〆*%
称号:異界の神子、主神犬神の加護、神獣の主
スキル:鑑定、羊召喚、シャボン玉創造魔法
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ぱーどぅん?
称号はまあわかるからいいとして、スキルの欄がおかしい。鑑定は普通だけど、羊召喚て…いやそれよりシャボン玉創造魔法ってなんなの?無駄に名前長いよ!そういう名前長いやつって必殺技とかじゃないんかい!!いやそれよりも、
「羊とシャボン玉でどうしろってのよ!!」
「何を騒いでおるのだ。」
「どこをどうしたらこうなるのさ!召喚魔法ならまだわかるけど羊限定じゃんこれ!なんで限定にした!?」
「犬神様から名を授かった時に生命の核を戴いたろう?あれは犬神様がお決めになった、真に特別な者にしか贈られない大変貴重な核でな。核が主人の人となりを認識することでスキルとなるのだ。間違いなく最も主人に適正があり、主人の助けとなる為のスキルなのだぞ。」
そんなことを言われても。
私は犬や猫は好きだが羊なんて実際に見たことすらあったかどうか…。別に嫌いじゃないし、星座の牡羊座とか眠れない時には羊を数えるとかの知識はあるけどさ。
あー、もしかして!黒曜を羊みたいだと思っていたからそれを認識されちゃったのかな?つまりあの核を持っていた時に考えてたことが強く反映されているということに…
そして、あの核とかいう透明の球体を貰った時、たしかに私は思ってしまった。“シャボン玉みたい”だと。
「なるほどね…」
(先に言っておいて欲しかったというのはわがままでしょうか神よ…)
自分で選んだりルーレットとかくじ引きみたいにして決めるとか、そこまでアニメっぽい展開を期待してたわけじゃないのよ?
ゲームみたいに敵を倒して経験を積んで、自分の成長具合とかでスキルを獲得していくのを想像してたわけで。こんなあっさり意外なタイミングで付与されるなんて誰も思わないじゃない…
けど、うん。とりあえずスキルゲットってことで!!
何にもないより全然いい。そして鑑定があれば危険も少ないってことでオールOK!
すぐに切り替えできるのが私の良いところ。さあ気持ちを入れ替えて使ってみましょうか、はじめてのスキルを!
「…だけどどうやって使うんだろ?」
スキルの欄をもう一度見るけれど、それ以上の詳しい内容は出てこない。もちろんヘルプも取説もない。
「主人の鑑定はまだ発現したばかりだからな。詳しく鑑定するにはスキルを育てねばならぬ。我の鑑定はすでに完成しておるから、我にはどういう魔法でどう扱えばいいのかも見えておるぞ。」
「なるほど、育成系なのか。」
育てるにも使い方がわからないと何もできない。本来は協会でスキルの鑑定を受ける時に使い方なんかの説明があるそうだ。
私の場合はイレギュラーだからと黒曜が色々と教えてくれた。とは言っても、羊召喚はただ呼べばいいそうで。その時々で私が望んだタイプの羊が来てくれるらしい。どゆこと??