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うん、よくあるよね。

湖に映った自分と、頭の上にちょこんとなっている黒曜。これだけ言うと何の問題もないけど、大きな問題が一つ。


「なんか私幼くなってない?」

「む?変わらぬと思うが。」

「いや、確かに元から童顔だし元は25、6歳のはずだからそこまで老けてはないだろうけども、ここまで幼くはなかったよ!」


今や頑張っても中学生くらいの、どう見ても子どもである。某黒の組織なんて思ったのがいけなかったか…


「稀にあることだ。」

「稀にあってたまるかー!!」


ちょーっと目線がおかしいと思ったんだよ。でも黒曜が大きすぎたり、こんな大きな木ばかりの森を見たことがなかったり。感覚が麻痺してたからすぐ気付けなかったんだ…


「害はないぞ?」

「そりゃ若返っただけとも言えるけど…」

「そうではない。そのままの年齢で転生しておったら主人は耐えられなかったはずだ。」


ん?どういうことでしょう?


「主人の元いた世界には魔法やスキルなど存在しなかった、これは間違いないな?」

「そうだよ。まぁ神社仏閣とか御呪いとかはあったけど、こういう風に明確にスキルだ魔法だってのはないね。」

「原因はそこにあるのだ。」


黒曜の説明を簡単にまとめるとこうだ。

魔法のない世界から来た魂に、いきなりこちらの言語からスキルだなんだと詰め込むとそれに魂が耐えきれずに崩壊してしまう。

それをカバーするためにまだ成長期で諸々に柔軟性があり、精神的にも肉体的にも耐え得る年齢まで戻してこっちの世界に慣れるようにすると。要するにこの世界への転生には若返りが必須だったわけだ。


「と、いうわけだ。」

「なるほどー。犬神様の手違いか黒曜みたいに年齢わからなくてこうなったのかと思ったよ。」

「犬神様がそのような手違いをするわけがなかろうに。」


あ、ちょっと呆れられてる?だってなんの説明もなかったから仕方ないじゃないか。新しい生とは言われたけど若返るとは…あれ?これって転移じゃなくて転生してるんじゃ??


「そうとも言うな。だが魂や身体の元は同じなのだから粗末なことよ。そう気にするでない。」

「あー、うん。そうするよ。」


よしよし、段々驚かなくなってきたぞー。この調子でスキルの確認いってみようか!アニメラノベ好きとしては気になって仕方ないわけですよ!!


「スキルって私も持ってるの?ステータスオープンとか言う感じ?」

「主人よ…それはゲームやアニメの見過ぎだ。スキルやレベルなどは鑑定スキルでしかわからぬモノ。声に出しても念じるだけでもよいからやってみたらどうだ?」


なるほど、鑑定パターンね。理解したよ!

ではさっそく…


「鑑定!」

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