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ラッキー&アンラッキースケベ

「お、おい……」

「優勝したら魔王様に会えるよー」

「た、確かにそんな話は聞いたけどな……さすがにそれは……」

「いーじゃないっすか。今日だって勝ったんだし、このまま優勝っすよ!」

 ブルーに伸しかかられた俺の上に更に飛びついて来たのはアクア。

「お……」

 って、重い……とは言っちゃまずいよな……。

 流石に二人伸しかかれると重いけど。

「お? おー、なんだおっぱいかー!」

「なんでそうなる!」

 当たってるけど! 背中に当たってるけども!

「ほら見なさい! 男なんていやらしい存在です!」

 わが意を得たりと、得意満面で言ってくる翡翠。

 というか、このタイミングで喧嘩やめんなよ!

「おー、別にボクは気にしないぞー。うりうりー」

 ブルーはむしろより押しつけてきた。

 嬉しいっちゃ嬉しいけどもっ!

「お、重い……っ」

 遂にその場に押しつぶされた。

 起き上がろうと、上の二人から這い出すように頭を上げると――

「ぷわっ!」

 何かが顔に追いかぶさった。

 なんだこのカーテンみたいな――

 足?

「あっ」

 黒い三角形の布切れが見えた時、俺は自分の運命を悟った。

 そして、ヒザが飛んできた。

 あと翡翠の悲鳴も。

「変態っ!」

 ヒザは俺の顎に突き刺さり、その衝撃で後ろにのけぞった。

 しかし、翡翠のスカートの中で蹴られたのだ。

 のけぞれは当然、スカートは俺の体に引きずられる。

「えっ!? わっ、わわっ!?」

 ワンピースに引っ張られ――ケガした足で支えられるはずもなく――翡翠は倒れた。

「!!!???????」

 ちょうど俺の顔にまたがるように。

 三角の黒い布が、顔面を覆っていた。

 やわらかな感触が、顔面に広がる。

 ……俺は悪くない。

 俺は悪くないぞ!

 慌てて飛び退く翡翠。

「こ、ここここここ……!!!」

 罵倒したいのだろうけど、言葉が出てこない。

 怒り心頭を完全に超えているご様子。

 ――俺、死ぬかも。

 周りの面々も、流石にあれは殴られても仕方ないといった様子で、助け舟は期待できない。

 覚悟を決めて目を閉じようとした、その時――

「おー、なら翡翠も見ればいいじゃん。そしたらお互いプラマイゼロだよ」

 えっ、という間すらなく――

 ブルーが俺のズボンを引きずり下ろした。

 もちろんパンツごと。

 視線が、集中する。

「キャー!! キャー!! えっ、これ……あの、アレだよね!?」

「……すごいっす」

「へぇ~、アハハハ。こうなってるんだ~」

「変態変態変態変態!!!!!」

「………………」

「にょ……にょろんっ……」

「……あり得ないのである……」

「……アカンでぇ……でも……見てまう……」

「こ、これは……天使の原罪……」

「お、おれはア、アニキの見た事あるし!」

「おー、一件落着だねっ!」

 ……。

 ……。

 地球に帰りたい。

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