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自己紹介と食事会

執事とメイドと思われる二人組に襲撃された俺は先程から気になっていたことを聞いた。

『なぁあんたら名前何て言うんだ?』

『そう言えば自己紹介がまだでしたか。私の名は、ヘスティア。アニエル様のメイドをしています。』

『僕の名はヘファイス。アニエル様の執事をしています。』

『俺の名はラミエル・バルキエル。アニエルのパーティーメンバーだ。』

『バルキエル様は……』

『ラミエルでいいぞ』

『それでは、ラミエル様は貴族なのですか?』

 あぁやっぱりそこかぁ‥そうなのだ。この世界では、名字があるのは、貴族等の上流階級の者が多い。アニエルは貴族なのだろう。メイドとかいるし、それにそれならば、バフォメット刈ろうとしてたのも頷ける。この世界での貴族は偉ぶるだけではなく、国からの要請または、民からの要請で魔物を刈ったりしたりしなければならない。

『いや、違うぞ。俺はただの冒険者だからな』

『そうなの……ですか』

納得は出来ていないのだろう。ヘスティアは、曖昧な返事をした。

『まぁ、そんなことよりお前らの契約したのは名前通りの神か?』

『ご明察その通りです。』

『ここってビックネーム多いな。』

と一人感心していると

『ラミエル様は、雷を司る神様ですか?』

『あぁその通りだ。』

『どの神様と契約を?雷を司る神様は厳しいことで有名ですが……やはりトール様ですか?』

 やはりそっちの方が出てきやすいよな。

『残念ながら外れだ……知らない方が身のためだぞ?』

 忠告を入れ、この話題に触れるなとさりげなく促した。しかし

『えっ?教えてくれないのですか?』

 この馬鹿貴族は気付かなかった。

『いや、別にいいんだけどよ……あんまりうちの神様人気ないんだよな。』

『えぇー知りたいです。』

 はぁ……この女には何を言っても無駄だと判断した俺は

『じゃあ他言無用で頼む』

『はい勿論です』

 三人はそう言って頷いた。

『まず俺は神様と契約していない。神の配下の怪物と契約している。』

『……え?』

 まぁ、普通はあり得ないことだからな。俺はそのまま話を続ける。

『俺が契約しているのは、悪神アンラ・マンユの配下である怪物アジ・ダハーカだ。』

『悪神の……配下ですか』

 やはり受け入れ難いのだろう。

『な?聞かなかった方が良かっただろ?』

『いえ、そんなことはありません。凄いです。ラミエルは、他の片が成し遂げられ無かったことをなさったのですよ。凄いと思う以外あり得ません。』

 何でこいつこんなポジティブなの?

『そう‥ですねアニエル様の言う通りです。ラミエル様は凄いです。』

 何この、凄いコールこんなに凄いって言われたことないから止めて欲しい。なので無理矢理話題を変えた。 

『ところでラミエルって料理できるのか?』

『急な話題変換ですね』

 ヘファイスがボソッと呟いた。

それを敢えて無視し話を続けた。

『で?どうなんだ?』

『出来ますよ。これでも大抵のことはできるんですよ?今日だって私が作りましたし』

 当然のことのようにそう言った。

『おぉ本当か?じゃあ食べたいんだが……』

『はい勿論です。さぁ食事室に行きましょう。』

 アニエルは、先陣をきって食事室に案内してくれた。そこには手間隙が掛かりそうな料理があった。料理を食べる前に各々の神に感謝を伝え、食事を始めた。

 スープを飲めばしっかりとした味わいでありながらくどくない後味で。

 肉を食えば肉汁が溢れ口の中を満たしてくれた。他の料理も皆絶品揃い。

『アニエル……旨い超旨い』

感想を言うとアニエルは満面の笑みを浮かべ

『それは良かったです。誉めてくれてありがとうございます。』

『いやこちらこそ、ここまで旨いとは思いも寄らなかった。ご馳走さま』

『ラミエル様』

『ん?なんだ?ヘスティア』

『お風呂の準備がしてありますが入浴なさいますか?』

 風呂か……今日は結構走ったからありがたい。

『あぁお願いしても大丈夫か?』

『わかりました。では、後程ヘファイスが案内しますので、それまでは寛いでてください。』

『あぁ分かった。色々すまないな。』

『いえ、気にしないでください。では』

そう言って、ヘスティアは何処かに行ってしまった。

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