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物語の続きをどうぞ  作者: TYOUKO
二、医学の章 (企みと憂悶)
32/207

昼食会は和やかに……?

「だいたい! レンは自分の話をしなさすぎなんだよ」

「すみませんね……」

 滅多に使われることのない食堂で、目の前の料理の中からこんがり焼けた肉料理を取り分けながらクリストフが呆れた様な声を出し、レンブラントが憮然とした態度で答える。

「まぁ、レンって昔からそんなだったよね。だからアルなんかが気を遣って俺たちに様子を聞きに来たりしたんだよね」

 胡桃入りの固めのパンに熟成させないタイプのチーズを挟んだシンプルなサンドイッチを手に取りながらハヤトも呆れた様な声で参戦すると。

「あー……それ、『俺たち』って言うけど多分お前だけじゃないか? ハヤトも人と繋がろうとしない奴だったからアルに上手いこと利用されたんだろうな」

「げ……あの変態軍医……!」

 ぶくく、と笑いながらクリストフが突っ込み、ハヤトが撃沈するとザイラが爆笑する。

 

 お馴染みのメンバーを集めての昼食会用にハンナが作ってくれた料理は手軽に食べられて会話を優先的に楽しめる様なメニューばかり。

 色とりどりのサンドイッチは重めのものも軽めのものもあって、手にとって食べられるから上手に食べようなんて気にしなくても良いし、彼女の得意料理でもあるミートパイは大きなものを切り分けて食べるタイプではなく、サンドイッチ同様片手に収まるサイズで油紙に包まれている。一口かじると中の具材はホロホロ溢れる様なものではなく野菜と一緒によくまとまっていてとても食べやすい。

 肉料理は焼いて薄くスライスした物に特製のソースがかけられて、肉だけでも赤みの肉とさっぱりした鶏肉がそれぞれ二種類ずつ並び、好みが分かれると思われる川魚の料理は、香草と一緒に塩で包んで焼いた、見た目かなりゴージャスな一品となって並んでいる。

 気を遣わない間柄のメンバーであることを伝えてあったせいか食器も使い勝手重視の物が選ばれており、スープ皿なんて姿勢を正して飲む様な浅い皿ではなくカップを少し大きくした様なサイズのものなので手に持って直接口をつけられるから、ザイラがすぐに気に入ったようだった。

 この感じだと、デザートは後から色々出てきそうだ、と、リョウは密かに期待してしまう。

 

「それにしても、リョウが新しい騎士隊のこと知らなかったなんてびっくりしたわ! てっきり知っているとばかり思っていたから!」

 ザイラが魚料理にひとしきり感激した後、クリストフとリョウを見比べながら声をあげた。

「……うん。私もびっくりした……。だって、クリスって隊長だったのに……」

 恐らく、驚いているところは微妙にずれているがリョウがサンドイッチを頬張り中のクリストフに目をやる。

 隊長から副隊長って、格下げ、よね? なんていう言葉はぎりぎりで飲み込んだ。

「あー、それね。軍の調整があって役職の意味合いもかなり変わったんだよ。今の副隊長は以前みたいに隊長の補佐なんかじゃなく、むしろ仕事量から言ったら危うく隊長を超えるからね。完全に向き不向きが問われるんだ。手当なんて以前の隊長の頃より上がってるよ……あ、かく言う俺も今は第一騎士隊の副隊長ね」

 ハヤトが口を挟み、クリストフが「そうそう」なんて相槌を打ちながら、肉がこれでもかというくらいに挟まっているサンドイッチを更に頬張る。

「え……ハヤトもなの?」

 リョウが目を丸くすると隣のレンブラントが。

「今は以前の各駐屯所に所属していた部隊の中からそれぞれ一人ずつが隊長に選出されていて、騎士隊の数自体が少なくなったんですよ。ハヤトのところは副隊長が二人いますね。うちもクリスだけでは負担が大きすぎるのでもう少し増やしたいところなんですが」

「あーほんとに。誰かさんはいきなり隊の仕事を丸投げしてくるからな。一人じゃ体がもたないって」

 クリストフがザイラの隣からわざとらしくレンブラントを睨みつけながら文句を言うと。

「ごめんなさい、それ、私のせいだわ」

「すみませんね。だからその埋め合わせしてるじゃないですか」

 リョウとレンブラントがほぼ同時に答える。

 

「あー、そういえば、あれ、解決した?」

 ザイラが隣の席からリョウの方に身を乗り出してこそっと声をかけてくる。

「……え? あれ?」

 リョウがきょとんとしていると。

「ほら、こないだピクニックが阻まれた件よ! 一応あの後クリスのとこに怒鳴り込みに行ってやったんだけど」

 ……え!

 リョウが、今度こそ、見事に凍りついてさっと顔色を変えた。

「あ、あれ……?」

 その様子にザイラが焦る。と。

「あ! リョウ! ごめん! 俺が挨拶に行けばよかったんだ! ……うちの隊の奴がリョウにものすごく失礼な態度を取ったんだってね! あいつ、今別の仕事に回されてるから。そもそも守護者(ガーディアン)様の日常生活に口出すなんて何様のつもりなんだって話だよね。だからさ、リョウは気兼ねなくあの門通って良いんだからね」

 慌てた様にハヤトが口を挟んだ。

「……え、あ……そう、なの?」

 完全に動きが止まって、危うく息すら止まっていたんじゃないかというリョウが、ほんのわずかに肩の力を抜いて小さく聞き返す。

「あれ、隊の伝達ミスが原因なの! 今、診療所での最新の医学とか、公式の文献の確立とかで都市の中に重要人物とみなされている人が結構いるんだよ。で、そういう人達の身の安全を守るために都市から出る時には護衛が付くようになってるんだけど、ある意味、重要人物の筆頭って守護者(ガーディアン)でね。……リョウの場合、自分の身を守ることに関しては誰よりも秀でた能力があるから護衛の必要はないんだけど、隊の中にはそういうの良く分からずに規則だから、みたいに画一的な行動をとる奴が多くて。うちの隊長も元々頭が硬い部類の人間だから隊員にもそういうのって伝わっちゃうんだよね」

 あれ? ハヤトがなんだか焦ってる。

 思考が正常に回り出したリョウがふと、違和感に気づく。

 はた目にはそうとは分かりにくい違いだけど……ハヤトの声のトーンといい、話す速度といい、なんだか焦っているように見える。

 そのハヤトの視線がときどきこそっと、向けられる先にリョウが視線をそらすと。

 レンブラントが口許を手で覆いながら、思案げな面持ちで僅かに目を泳がせている。で。

「あー……、レン、お前、ほんっとうに、リョウにフォロー入れてなかったんだな」

「さいてー」

 クリストフとザイラが続けざまに冷ややかな声を上げる。

「……すみません! 忙しかったし、その……そういう話題にならなかったからすっかり忘れてました」

 呆然とした様子で、レンブラントががっくりと肩を落とした。

「……まぁ、僕もザイラが怒鳴り込んできた後、数日はレンと会うことも無かったから報告が遅れたってのもあったんだけど……さ」

 呆れたようにクリストフが付け足すので。

「あ、あの、え? じゃあ、私、都市から出てもいいの?」

 なんとなく安心感が戻ってきたリョウが念を押すかのように弱々しく聞いてみると。

「大丈夫ですよ。あ、でも出来れば立場上、僕にでいいから前もって声をかけてくれると助かります。守護者(ガーディアン)の護衛ができるのは隊長か指揮官クラスの人間となりますので、僕がリョウに付き添いますので!」

 レンブラントが意気込むように答える。

「あー、レンのそれは仕事とかじゃなく、単にリョウと行動を共にする口実が欲しいだけってやつよね」

 ザイラが冷やかすように口を挟んだ。

 

「デザート、お持ちいたしましたよ」

 ハンナの声に皆んなが一斉に振り向くのは……これはもう、食事の間に全員が期待を高めていた証拠だろう。

 あまりにも勢いよく視線が集まったせいかハンナが一瞬怯み、その後すぐに笑顔を取り戻してワゴンを押す。

「わあっ!」

 まず、ザイラがわかりやすく両手を胸の前で組んで歓声をあげた。

 クリストフとハヤトも目を輝かせている。

 そしてリョウとレンブラントは、つい得意げな笑顔を浮かべてしまう。

 

 テーブルに並ぶのは数種類のケーキ。

 ベリーの色に染まったケーキは切り分けると中から数種類のベリーを軽く煮たものがホロホロと溢れだす。緩く泡立てたクリームがふんだんにかけられていて、ベリーの赤紫色とクリームの白のコントラストも見事。

 素朴に見える、チョコレートを練りこんだケーキは切り分けると中から溶けたチョコレートがとろりと流れ出す。甘過ぎないように中のチョコレートはほろ苦く仕立ててあるとハンナが付け足す。

 シンプルに見えるケーキは香りの良い蒸留酒がたっぷり染み込ませてあってとろけそうな舌触りに仕上げたもの。こちらにもクリームが添えてあって蒸留酒の強い味が和らぐようになっているらしい。

 

 そんなケーキに加えてカットした果物が美しく盛り付けられた皿もあり、慣れた手つきでハンナが紅茶を淹れる間、各自が何から食べようか真剣な眼差しを各皿に注いでいる。

 暫く考えた末、ハヤトが蒸留酒のケーキと果物を同じ皿に盛り付けてもらい、ザイラとリョウはベリーのケーキ、レンブラントはチョコレートのケーキ、クリストフはチョコレートのケーキと果物を盛り付けてもらった。

「好きなだけおかわりして下さいませね。甘い物は人を幸せに致しますのよ」

 ハンナが言う通り、見た目も綺麗で可愛らしく、味もバランスのいいデザートは一気にその場のメンバーを純粋な笑顔にした。

 リョウもケーキを口に入れた途端、ジュワッと広がるベリーの香りとクリームのまろやかさに思わず目を見開いた後同じ物を同じタイミングで口に運んだザイラと顔を見合わせた。

 ザイラの瞳なんて感動したのか潤んでいる。

 淹れてもらった紅茶は、ハンナがお気に入りだと言って少し前にリョウを連れて行ってくれた店で一緒に選んだ茶葉だ。

 紅茶に種類があるなんてリョウは考えたことがなかったが、スモーキーな香りのものや華やかな香りのもの、スッキリ爽やかなものと様々で、産地によっても茶葉の香りが変わる、と教わったのだ。

 この度はその店の店主がオリジナルでブレンドした、お茶請けを選ばないタイプの茶葉で淹れられている。ということは。

「ハンナ、ミルクある?」

 リョウが目を輝かせながらねだるようにハンナに声をかける。

「ええ、こちらに」

 ハンナがにっこり笑ってリョウの前に置いたミルクの壺は持ち手がついていてティーポットと同じデザインの、正式な茶器の一つだ。

 案の定、ザイラが目を輝かせた。

「ミルクティーって、お茶をミルクで煮出すだけじゃなくて紅茶に後からミルクを入れても良いんだって。で、茶葉によって向き不向きがあるらしいんだけど、このお茶、ストレートで飲んでもミルクを入れて飲んでも美味しいようにブレンドしたってお店の人が言ってたの」

「あたしにもミルク!」

 リョウが説明するとザイラがすかさず声を上げる。

「……僕にも下さい」

 レンブラントが続いて声をあげ。

 結局二杯目を飲む頃には全員がミルクを入れて飲んでいた。

 ……うん。上手に淹れた紅茶はミルクを入れても茶葉の香りが薄まらなくて、それどころかより香りが引き立つものなのね。

 なんて、リョウは密かに感動の眼差しをハンナに向けていた。

 

 

「あれ? ハヤトは?」

 食後のお茶も終わっていざ帰る段となり、仕事の確認事項があるなんていうことでレンブラントと話し込んでいたクリストフがリョウとザイラのところにいそいそと歩み寄りながら声をかけてきた。

「ああ、今日の料理がいたく気に入ったみたいでハンナのところにレシピを聞きに行ったわよ」

 リョウがくすくすと笑いながら告げる。

 だって、どの料理を教えてもらうの? って聞いたら、ハヤトは暫く目を泳がせた後「ミートパイ」と言ったのだ。

 聞いてみたら普段から料理をするわけでもなさそうで、そんな人があれを作るって……かなり……無謀、というか。

 だいたいパイ生地って結構手間がかかる上、ちゃんと作り方のコツを押さえないとあんな風にサクッと軽い口当たりになんかならないのよね。……まぁ、やる前から夢を壊しちゃ悪いから黙ってたけど。

「……ふーん、そっか。じゃあ今度はハヤトに食事に呼んでもらおう! で、僕たちは先に帰るか」

 用事が終わったせいかクリストフがザイラに声をかけるとさっさと玄関に向かう。

 なのでレンブラントが二人を見送りについていく。

 リョウは、ちょっと様子が心配だからと、苦笑いしながらハンナのいる台所に向かった。

 

「あ、ハヤト。終わったの?」

 台所に行き着く前にその少し手前の廊下でリョウはハヤトと行きあった。

「あ、うん」

 不敵な笑みを浮かべている……と思いきや目が少々泳いでいるハヤトは……うん。これは、作れそう? とか聞いちゃいけない気がする。

「クリスとザイラ、帰るって今玄関の方に行ったところよ?」

 そう言ってリョウはくるりと踵を返した。……つい吹き出してしまいそうなので。

 と。

「え?」

 一瞬で視界が反転してリョウが息を呑む。

 背後から歩くペースを上げたハヤトがそのまま追い越すのかと思いきやリョウの腕を掴んで引いたのでその勢いでリョウはくるりと後ろを向かされてハヤトと向かい合う体勢になっている。

「……リョウ、さ。大丈夫なの?」

 ……は?

 なんの脈絡も無い、と思われるハヤトの言葉にリョウが言葉を失い、同時にさっきまで微妙に目を泳がせていたハヤトが目の前でびっくりするくらい真面目な顔で、言ってみればこちらを睨みつけるくらいの目つきになっているのでそのまま固まる。

「レンだよ。あいつ、リョウの事ちゃんと考えてやってないんじゃない? こないだのことだって今日ザイラが言い出さなかったらあのままうやむやだったんだろ? 結婚したらもっとリョウが毎日幸せそうに笑っていられるかと思っていたのに……」

「え……あ、ああ、その事」

 思いもよらない話題にリョウがなんと答えるべきか迷ってしまう。

 その一瞬でリョウの腕を掴むハヤトの手にさらに力が入った。

 あ、これは、ちょっと……。なんか、以前のシチュエーションを思い出してしまった。

 リョウはふと我に返って。

「私、そんなに不幸そうにしてた?」

 にっこりと、ちょっと困ったように笑う。

 それは、子供を諌める母親のような笑顔。

 それで勢いづいていたハヤトの目が少し力をなくしたように見えた。ので。

「レンって、不器用なんだな、と思って。私が余計なことに気を遣わなくていいようにあれでもかなり気を回してくれているのよ? 多少やり方に問題はあると思うけど。でもそれって私もきっとおんなじで……そんなに最初から何もかもが上手くいくなんてことはないと思うの」

 ゆっくり、微笑みを浮かべたまま言葉を紡ぐ。言い聞かせるように。

 そう、言い聞かせるように。ハヤトに。……そして自分に。

「……ふーん。ま、リョウがそれでいいなら俺が口を出すわけにもいかないんだけどさ。でも……独りで泣くような事は俺が許さないからね」

 ハヤトの右手はリョウの左腕を掴んだまま。そして左手がリョウの右の頬に伸ばされたのでリョウが眉間に僅かに力を入れた。

 その僅かなリョウの表情の変化にハヤトは不敵な笑みを浮かべて。

 ……あ。まずい、かも。

 リョウが背後に殺気の混ざったレンブラントの気配を感じるのとほぼ同時にハヤトの視線が一瞬リョウの背後にそらされ……それなのに、あろうことかハヤトは右手を引いて左手はリョウの首に回して同時に引き寄せたので。

「……え! ちょっと! ハヤト?」

 今、こちらに向かって来るレンブラントを目視したよね?

 見た上で、なんで?

 リョウが、ハヤトの腕の力がどうということではなく、意表を突いたその行動のせいで抵抗することもなく抱きしめられたまま固まっていると。

「……なんのつもりですか?」

 早足で近寄ってきたと思われるレンブラントの怒気を含んだ声とともにハヤトがリョウから勢いよく引き離された。

「……この度は、殴る権利はないと思うよ」

 廊下の壁に向かって背中をそっと押されたリョウが振り返るとレンブラントの背中越しに、胸ぐらを掴まれたままのハヤトが自分より少し背の高いレンブラントの目を睨みつけているのが目に入り息を呑む。

「わ、わ! ちょっと、レン、何してるの!」

 リョウが右手の握りこぶしに力を入れているレンブラントに驚いて間に割って入ろうとするのと、ハヤトの言葉に反応するかのようにレンブラントが右手の力を抜くのはほぼ同時だった。

「……レンさ、忙しいのは認めるよ。その仕事量をこなせるなんて人間業じゃないってみんな言ってるしね。でもね、だからってリョウをないがしろにしていいっていう理由にはならないだろ? 優先すべきことを明らかに間違えてるよね。……なんのために俺が諦めたと思ってるんだよ」

 ハヤトの最後の台詞は音量的には消え入りそうで、でも力強かった。

 レンブラントが視線を泳がせてから震えるようなため息を吐いて。

「……分かって、います。君に言われるまでもない」

 で。

 リョウは。

 ……うーん。どうしよう、かな。これ、私のいる所でする話じゃないような気もするんだけどな……。うん。

 一度、思い切り息を吸って。

 

 ぱんっ!

「はい。そこまで!」

 

 リョウが両手を叩いてなるべく大きな音を出し、二人を見据えて一言言い放った。

 二人の男が唖然とした顔でリョウの方に目を向ける光景は、ちょっと間抜けで面白い。

「ハヤト、気遣ってくれてありがとね。ほんっとに、嬉しかったわ。でも、この先は私たちでどうにかするわね。さ、帰った帰った!」

 上辺だけの感謝じゃない。気遣ってくれる人がいたということがじわじわと温かく胸に広がるので心からの感謝を言葉にして……にやけてしまうのは申し訳ないので、目を合わせないようにリョウがハヤトの背中を押して玄関の方に押しやる。

「……え、リョウ……ちょっと。……俺、まだこいつに言ってやりたいことがあるんだけど」

 ハヤトが慌てているのは、恐らく、リョウの行動が予想外だったからなのだろう。

 リョウはそれでも足を止めることなくグイグイとハヤトの背中を押しつつ、唖然としているレンブラントに目をやり。

「レンの話はまず私がじっくり聞かせてもらうから!」

 その一言はレンブラントのそれ以上の言動を抑制するには十分なようだった。

 


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