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女嫌いの引きニートが異世界で美少女勇者になる話   作者: かけだし ゆたんぽ
第一章この世界を理解しよう。
5/15

美少女勇者の俺に王道のイベント?

目の前に迫る人喰いゼリー(スライム)の大群に棒一本で立ち向かうことになった俺は一体どうすべきなのか?

(俺さあ思うのよ…こんな子供をさあ、木の棒一本で化け物の群れに突っ込ませるなんて頭おかしいだろ!装備も防御力皆無のワンピースだけだよ!てか援軍呼んでから突撃させろや!)

とか考えて一人で怒り狂っていると、群れの一部がすぐ近くまで迫ってきていたみたいで一匹のスライムが跳びかかってきた。

「やべっ!」

焦って棒を振った時信じられないことが起こった…

棒から真空刃が出たのだ。

それだけじゃないその真空刃が迫り来るスライムの群れを一匹残さず切り裂いたのだ。

えっ、マジで!?

きずいたときには、スライム達は跡形もなく消え去り代わりに一面に硬貨が広がっていた。

(キター!なぜかモンスターの死体が(かね)になる謎の現象!……てかあれ(かね)だよな?)

「凄い…あの大群を木の棒一本で!」

「見て!あの方は、勇者様だわ!」

何処から集まってきたのか、沢山の村人風ギャラリーに囲まれていた。

(やべぇな、この世界での俺の認知度、こんなに(たた)えられたの小1んときのマラソン以来だわ。)

「相変わらず凄まじい戦闘力、さすがですレイナ様。しかし、槍は出されなかったのですね?」

「…ん、槍?槍ってなんのことだ?」

「あの天から現れたときに持ってらっしゃった武器のことですよ。てっきりあれを使われるのかと思って、武器は用意しなかったのですが…」

(なにそれ、俺そんなの使えんの?知らねぇ、てか覚えがねぇ。あ、確か魔王に喧嘩売った話の時に身の丈にあわない巨大な槍を振り回してたっつってたな…)

「あの、レイナ様?どうかされましたか?」

「ん、いやなんでもない。槍は今は使えない(ってことにしとこう)。あの時に力を使いすぎてな…」

「そうでしたか。まだお力は完全には戻っていないのですね…そうとは知らず無理をさせてしまい申し訳ありません…」

「あ、いや、も、問題ない。あの程度の魔物なら槍を使うまでもなかったからな。ハハッ」

(焦ってどこぞのネズミっぽい声がでてしまった。)

「お心遣い感謝いたします。それでは今度こそ城へ向かいましょう。」

こうして俺は、

初の異世界バトルを木の棒の一撃で制したのだ…………

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