異世界初心者の俺が神様とお勉強?その1
「魔法と聖法?魔法は分かるけど聖法ってのは何だ?」
「魔法は魔物や魔族、そして人の持つ魔力から産み出される世界の法則を操る力、それを家事や戦闘に活かすために改良したものが「魔法」しかし魔法では、生や死を操ることはできない、そして癒しや呪いを与えることも。それを唯一可能にするのが「聖法」神や聖霊の力を借り「生命」の法則を操る力。」
「ふ~ん…なんとなく別物ってのはわかった。」
「また、魔法というのは大きく別けて3つ種類があります。ひとつは、「生活魔法」掃除や洗濯、調理等の家事に使う魔法を指します。これは一般人でも使える簡単な魔法です。次に「戦闘魔法」これは熟練した魔導師や冒険者が使う魔物に対抗するための魔法を指します。勿論魔物も魔法は使えますが、知能が低いので簡単な物しか使えません。そして最後が「錬金魔法」複数の物質を合成して新たな物質を産み出すという研究の為に開発された魔法です。熟練すれば望み通りの物を必ず産み出すことができるのでしょうが、研究を重ね、修練しなければまともな物を産み出せるとは限りません。」
(こいつ教えるとなったら徹底的に俺に知識を叩き込むつもりだな。)
「次に聖法ですがこれを扱えるのは、種族をとわず神や聖霊を信じ崇めることのできる者だけです。」
「俺は使えないのか?確か俺は転生の特典で全ての魔法を使えるようになってたよな?」
「先程も言いましたが魔法と聖法は別物…あなたが特典で使えるようになったのはあくまでも魔法だけ、それに聖法は神や聖霊への信仰心がなければ使えない…目の前に神が居るにも関わらずその神をクソ呼ばわりする愚者には使えません。」
「てめえさらっと人のこと馬鹿にしやがって!」
「さぁ次は魔族についてです。」
「おいっ!無視すんなよ!」
「魔族というのは、知能を持ち人種族へと進化を遂げた魔物のことです。獣の特徴を持った魔物から進化した獣人や、ドラゴンから進化した竜人、そしてそのどちらにも属さない魔物が進化する角を持ち高い魔力を有する魔人、それら3種族を総称して「魔族」と呼びます。」
「なぁゲームとかで良く見るドワーフとかエルフはいるのか?いるとしたら魔族に分類されるのか?」
「彼らは妖精が力を断片的に失い退化した特殊な種族です。魔族には分類されません。彼らは亜人族と呼ばれています。」
「へ~…最初はご都合主義のトンデモ世界かと思ってたけど結構ちゃんとしてんだな。」
「当たり前です。では、次は地理ですね。」
「まだ続くのかよ!」
「知りたいと言ったのはあなたです。それに私は一度決めたら最後までやりとおします。神に二言は無しですから。」
「やっぱそう言うタイプだったか…」
その2に続く!……………………………………