表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

止まった時計

止まった時計4

作者: とにあ


この部屋で一番目立つ時計は10時10分で止まっている。



買ってきたケーキを床に置く。


六号サイズのホールケーキ。


濃厚チョコと三種のベリー。デコレーションもキュート。


それをじっと見つめる。


夏の休暇中に開いているケーキ屋はさりげなく少ない。

デパ地下に行ってもお盆用の贈答菓子が多くホールケーキは少ない。

ちょっと、予約を忘れたのは失敗だったと反省する。


外はセミも鳴かないくらいの酷暑。


私はケーキの前で正座する。




かしゃ



きれいなケーキを画像で残す。


板チョコのメッセージが心持ち悲しい。


寂しい気持ちで時計を見上げる。


10時10分。


意味のない時間。


意味なんかどこにもない。



ケーキにフォークを突き立てる。


瑞々しいベリーと濃厚チョコ。



それはもう絶品で。






生まれてきてよかった。




見上げる時計は10時10分。




はっぴーばーすでぃ



私。




制作10分!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ