表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソースコード  作者: 臥聖
4/20

書込み

「よお、召二、赤車もきたのか」

佐竹は、元気そうに呼びかけてきた。


「もう大丈夫みたいだよ」

あきら君は僕らにそう言った。


僕はホームページの件を詳しく説明したが

佐竹本人も知らないといっていた。スマホでページを表示させようとしたが


Page Not Found. そのページ自体が無くなっていた。


一体昨日の出来事は何だったのだろうか?


結局、誰かのいたずらだろうということで、その時は片付いてしまった。


その3日後、奇妙なことが起こり始めた。


病院を訪ねてから、3日後に佐竹は退院できることになった。


学校にも出てきて、部活も再開した。


赤い封筒は結局、戻らなかったが、本があったので、BASICを教えてもらうことも出来たのだ。


佐竹のホームページの話になって、そのページはなくなっていたが


あるページに、コメントが付いていた。


「4月22日の朝 あのページ通り、おばあさんが帰らぬ人になりました。」


今日は、4月22日。あのページというのは、病院の亡くなる人リストじゃないのか?


佐竹、召二、そして僕らは、そのコメントに返信を付けた。


「あのページとはなんでしょうか?」


数分後、コメントに返信が着いた。


「亡くなる人のリスト」


3人はぎょっとした。いたずらだと思ってすでに完結していた、あのページ・・。


佐竹は冷静に


「あのページの内容は誰も残してないのだから、これ自体がいたずらじゃないのか?」


確かに、翌日には無くなっていたページだから、適当に書き込まれてもわからないんじゃないかと僕たちは考えた。


召二は

「いたずら乙!!」


とコメントを返してしまった。


佐竹は笑いながら「荒らすなよ!」といいながら、召二の肩を叩いていた。


そこから、コメントに返信が無かったので、その日は3人とも帰宅した。


翌日、佐竹が深刻な顔して、

「コメント、見たか?」といってきた。


僕は、あれから見ていなかったので

「いや、見てないけど・・・荒らされたのか?」

と聞いて見た。


佐竹は、スマホでコメントを見せてくれた。


そこには、

4月22日から、5月20日までに亡くなる人の日付と、名前が書き込まれていた。


「これって・・・・」

2人は顔を見合わせた。あのページを誰かが保存していたのだ。


印刷なのか、データなのか保存手段はわからない。ただ、あの消えたページの情報を誰かが、コメント欄にアップしたのだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ