表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソースコード  作者: 臥聖
3/20

遭遇

「こらぁ!、何してる!」

大きな声が廊下に響いた。


そこには、睦先生が立っていた。


「先生!先生もお見舞いですか?」


「え~っと、見舞いに来たのだが、部屋には入れないんじゃ。」

「君らも、日を改めて来たらどうかな?」


召二は納得していない様子だったが、3人ともその日は病院を後にした。


帰る途中、召二が

「何か飲み物でも、飲んで帰ろう」

といってきたので、あきらくんと僕は、その提案にのって

ファーストフード店で、ジュースを頼んだ。



飲み物を受取って席に着くと

召二は、おもむろにあきらくんに話しかけた

「ね、君は・・金星明くんはプログラムできるの?」


あきら君は少し間をおいてから

「アメリカではプログラムの授業もあって、いろいろなプログラムを作ってきたよ」

「君も、多少はプログラムするんだよね?」


召二はちょっと、ムっとした感じで

「プログラムもするけど、プログラム以外のこともいろいろするよ」

「プログラムはあくまで、入力どおりの動きしかないから、楽しくないや」

僕には、ちょっと捻くれて答えているように見えた。


あきらくんは

「確かに、入力通りしか動かないけど、入力すればいろいろな可能性もあるってことだよ」と、なにか納得できる回答が大人に見えた。


プログラムについて2時間程度、あーだ、こーだと話しをして、3人は帰路についた。



帰宅すると母が電話でなにやら話しこんでいた。

電話が終わって僕に話があると言ってきた。

「今、病院から電話があったんだけど」


「どうしたの?」


「佐竹君わかるよね?」


「うん、今日お見舞いに行ったけど会えなかったんだ」


「その子が自分のホームページにその病院で亡くなる人の名前を乗せているらしくて、病院で問題になっているらしいのよ」


一瞬、母が何を言いたいのかわからなかった・・。

「今、その子は入院中で、病室にはパソコンもないから、零か、雅山くんが、ページを更新してるんじゃないのか?っていう風に思われているらしいのよ」


「零は、なにかそのこと聞いてる?」


「いあ、佐竹のホームページってその日のことを適当に書いてるだけだよ。それに、そういうのって、本人しか更新できないんだよ」


「じゃ、だれがやってるのかしら。いたずらにしても酷いじゃない」


「更新のパスワード知ってればできるかもしれないけど・・・。。明日、召二・・あっ、雅山くんに聞いてみるよ」


そのときは、ただの悪ふざけの書き込みだとばかり思っていた。


翌日、授業が終わって、召二と部室に入って、昨日のことを話した。

「佐竹のいたずらじゃないのか?」

「病室に入っていないから、寝たきりなのか、元気なのかわからないし・・・」

召二にも、思いあたるところがないらしい。


「今日もう一度、佐竹の病室行ってみないか?」

「そうだね。行ってみようか」

僕も、召二のいうままに、病院に向かうことにした。


病院に到着して、病室までこっそり向かった。

病室の扉が、少し開いていたので、召二はそのまま扉を開いた。


ガラガラッ




「あきらくん!?」

佐竹の横に、あきらくんが立っていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ