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13話 微妙にやっかい……

まあ水色のかれいことギューゼルさんが空中を優雅に泳がれているのはもうファンタジーとして納得するけれど………どうみても尾っぽの具合といい視線といいこっちを警戒してますよね……


「…ふむ、どうやらイグニスの力に怯えてるようだね」


怯えというか……なんかがっつりやったるでっ!って雰囲気が漂ってるんですけど……


『ぎゃーーーっす!!』

「こらっ!!イヌワシっ!!」


うん……どう見てもイヌワシとの相性は良く無さそうだ……


「ギューゼルはアクアの属性獣だからね。イグニスの属性獣とは合わないんだよ」


苦笑しながらメルフォスさんが説明してくれる。


「イヌワシ……お前……あたしに迷惑かけるの?」


あぁん??みたいな視線をくれてやる…


『ぎゃっ!!ぎゃぎゃぅ!!ぎゃぁぁぅ』


言葉わかんないけど…多分「違いますーーーー!!!」って言ってると思う。


「とにかく……ついてきたかったらあたしの後方300M離れてついてきなさい」

『ぎゃう!!!』


らじゃっ!みたいな仕草を羽ですると……あたしの肩からすぐに飛び立って行く……なんかいちゃもんでもつけてこようなら森にお帰り頂いたのに……


「っち」


…ムダに空気の読める鳥め。


「うん。属性獣が離れてくれたおかげでギューゼルも落ち着いたよ」


…ギューゼルよ。イグニス属性満開のあたしは警戒しなくてもいいのか?なんてちょっぴりこの魚を心配してしまうのだけど……


「あの…あたしもイグニス属性なんですけど…大丈夫なんでしょうか?」

「あぁ…アサは多分アクアの属性も持っているみたいだからね」


……ん?なんかさらっと聞き捨てならない事を言われたような……


「とはいっても……私でも少ししか力を感じる事が出来ないから、覚醒前なのかな?」


覚醒……嫌な言葉である。

あの目から火が飛び出た感覚は一生忘れられません……あ、そういえば……鹿が何か言ってたな……


{…そなたのように複数の強い加護を得ている者は稀だな}


稀=めったに見ない事……うんやっかい事な臭いがぷんぷんします。


「そういえばぁ~イグニスの覚醒の時に他の属性の力もちょっとだけあるって…言われたような?」

「あぁ…やっぱりそうなんだね。でもイグニスとアクアは相反する属性だからね~その加護を持っているという事はアサはかなりレアな魔式使いになれそうだね」


おぉう………力を持ってるだけでもやっかい認定をされた気がするんですけどっ!!

しかも魔式使いになる事が前提で話をされてるんですけど……


「さっ!ギューゼルも落ち着いたし、いったん私の村に行こうか」

「すみません。よろしくお願いします」


…うん。魔式使い云々の話は……流しておこう。とにかくなんとしてでもこのメルフォスさんに身元保証人になってもらわなければ……それが地球へ帰る第一歩のはずだ。





…それにしても、この鰈……シャボン玉に劣らず快適なんですけど………


この世界の乗物すごいなっ!!

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