ハイファンタジーで良くある銃で戦っても何の対策もしないでただ殺されたり逃げたりする冒険者ではなく対策を立てて軍事チートと戦った冒険者の顛末
「これで今日は10キル!」
俺は武田信玄、異世界転生をした。軍事ゲームをしたら気がついたらこの中世の世界に来ていた。
女神様から何が欲しい?と聞かれたから現代軍事装備と答えた。
今の姿は米軍の装備に銃は新配備される予定のM8、ゲームの特典でもらった。
これから仲間を募って・・・
「え、撃っても逃げていかない・・・」
皆、一般人だ。だけど・・・
「キル!キル!キル!俺は・・・」
【プロですからぁ!】
☆☆☆
「リーダー、奴隷軍、逃げ出す奴いないね・・・」
「だって、奴隷だもん。逃げだそうとしたら、後ろからボウガンで撃つからな・・」
ボウガン、連射に時間がかかるが・・・弓と違って利点がある。
それは寝ても撃てることだ。
今、俺たちは草むらに隠れている。
あの武器は地に伏せば躱すことが出来ると文献に書かれていた。
「・・・・リーダー、やっぱ、弾は30発くらいで弾箱を交換している・・・交換時間は10秒を超える。致命的だ、で、腰につけているのはそろそろなくなる・・・あ、奴、この場で召喚を始めたよ」
「お、奴隷が飛びかかったぜ!」
「銃を奪った!」
「殺したか?生け捕りに・・・やっぱダメか。槍で刺しやがったな・・・」
「そりゃそうさ。家族を目の前で殺されたし。リーダー、生死は問わないって言ったしな」
「そう言わなければ希望がないだろ?」
そう、俺は奴隷使いのドレーク、奴らは農奴で売られるところを買い取った。
100人いたけども、残ったのは12人か・・・
「はあ、はあ、殺したぞ!」
「約束だ。金と自由をくれ!」
「あいよ。ファイヤーボールを上げるぜ」
残りは殺した。傷だらけだ。売れない。
俺たちは黒瞳族の首を刈り。
残っている武器を持って冒険者ギルドに凱旋をした。
「軍事級を一匹殺したぜ」
「ほお、ドレーク、見事だ。クエスト金をもらえ」
「はい、ギルマス、残存武器もあります」
「それも買い取ろう・・・」
王国が買い取ってくれる。軍事級を抱え込めば低位貴族でも力を持つ。
「・・・しかし、最近、奴隷の値が上がっているな。この方法では採算がとれない。もっと良い方法はないか?」
だが、俺の戦法にケチをつける奴がいた。
「ドレーク、いくら何でも、奴隷でも女神様から頂いた命がある。同じ女神教徒だ。無体な真似をするな」
「アルキメデスか・・・」
こいつはこのギルドのエース、『銀の翼』のリーダだ。
妙に正義感ぶっている。
「いつか、賞金でも人気でも俺たちが追い越してやるぜ」
「女神様の鉄槌が下るぞ!」
「分かった。分かった。追放したくせにうるさいぜ」
奴は俺の奴隷戦術を採用しないどころか外道と罵って追放しやがった。
「リーダー、反省会やるべ?」
「ああ」
冒険者ギルド御用達の酒場に行った。
ここでは情報の交換が出来る。
「なあ、何故、女神様は軍事級を寄越すのだろうな」
「さあな。魔王軍に向かうでもなし。ただ引っかき回すだけだ」
「いや、いるぜ・・・魔王軍に向かった奴らがな」
「ゲルド・・・」
話題に入ってくる奴がいた。
ゲルドは情報ギルドに所属している。雇われカゲだ。
「2エー組という王国が多量召喚した生き残りが軍事チート級らしい」
「チート?」
「ああ、武器を召喚出来たらしいが戦いの素人だった。何とか戦って魔王を倒したが、王国に処刑された。1人だけ生き残ったと言うぜ」
「ほお、そうか、それで?」
「それから先は金貨の重みで口が軽くなるかもな・・」
「分かった」
1人、女子が逃げだした。凱旋した2エー組を王都前の平原で弓の雨を降らして殺したのだ。
その女子は1人闇ギルドのように暗躍して依頼を受けるようになった。
「ほお、軍事チートで成功したのか?」
「ああ、1人だ」
「まあ、俺ら側なら金にならんな。金貨返せよ」
「慌てんな・・・何故かそいつは・・・」
貧民の依頼を受けて端金で高貴な身分の者を殺し。大金を積んでも受けないことがある。
王国は懸賞金をかけた。金貨1万枚だ。
「はあ?金貨1万枚?して、その容姿は?」
「おっと、ここからはもう1枚だ」
「おう・・がめついな」
黒髪の短髪で肩までだ。ほら、あそこで定食を食っている薬草探しの女の子にそっくりだ。
ゲルドの指す先には黒髪の女子が飯を食っていた。
顔は見えないが・・・
「目を何かで覆っている。あれはドワーフの工房眼鏡か?」
「被災して目が悪いのだろう・・・」
「でだ。丁度、情報が入った。奴はこの近くにいる。良かったら依頼を出してもいいぞ。お前らの抹殺依頼だ」
「ああ、分かった。出してくれ」
「金貨10枚だ」
俺たちのパーティーを標的にした依頼を出した。
奴隷を300人用意した。
簡単な槍を持たせ。痛みを感じないバフをかける。
俺は元々付与師だった・・・・外道と言われて追放されたが、何、要は勝てばいいのさ。
奴隷達の前でいつもの訓示をする。
「良いか。黒髪の女だ。そいつを捕まえたら1人につき金貨10枚、そして自由をやる!」
「「「オオオオオオオーーーーー」」」
「や、やるぞ・・・」
「しかし、逃げたら、後ろから・・・・何だ?」
音もなく空を飛ぶ物体があった。
「リーダー、何だ。あれは?」
「いや、あの小ささだ・・・や、ヤバい!逃げろ!」
その物体は奴隷達の上を飛んで来て俺たちの1人に当たった。
それから光に包まれた。
これは爆裂魔法か・・・・爆音が後から耳に届き。やがて聞こえなくなった。どうやら死んだらしい。
「リーダー!・・・ギャアア!」
1人生き残ったが、やがて、多量出血で亡くなったと云う。
奴隷達は・・・
「な、何だ。あれは女神様の鉄槌か?」
「自由になれたのか?」
「やだよ。指示を出してよ」
一日一夜、その場を動かなかったとギルドの記録にある。
☆☆☆300メートル先、林中
そこには1人の女子がいた。
あの酒場にいた女子だ。
「・・・情報は得ただけで満足してはいけない。使いこなさなければ何の意味もないのね・・・」
独りごちるが、それに反応した男がいた。
情報ギルドのゲルドだ。
「ご名答です。素人は情報を得ただけで満足します。頭の中にしまって優位に立ったと思うものです。あっしは、事実を伝えたまでのこと。そして勝ったのは今回も・・・」
「女神の使徒様ですな」
「その名で呼ぶな」
「おっと、怖い。そろそろ暗殺者として雇われては如何ですか?身分が保障されます。
中央貴族や商業都市連合の大商会長をご紹介できますが・・・」
「いらない」
「気が変わったら、お声かけ下さいませ。ではこれで・・・」
・・・私は佐々木梓。高校の2年A組みの生き残りだ。
今回はドローンを使った。
銃は手段の一つに過ぎない・・・
私はそのまま薬草を持って冒険者ギルドに向かう。
大騒ぎだった。
「奴隷使いのドレーク、負けたそうだ」
「パーティー全員死亡だ」
「そりゃ、奴隷から反乱をされたのではないか?」
「今、『銀の翼』が調査クエストを受けたぜ」
私は人混みを紛れて受付に向かう。人にぶつかった。
「キャア」
この方は・・・アルキメデス・・・さん?
「おっと、失礼、お嬢さん・・・すまない薬草採りに行っていたのか?森で何か起きていなかったか?」
「さあ、爆裂魔法の音で驚いて逃げて来ました・・・」
「爆裂魔法使いか・・・今度の軍事級は引き出しが多いな・・・」
「リーダー、行くよ!森を捜索だ」
「ドレークって付与師だっけ?・・・戦法は何だっけ?」
「ああ、奴隷使いだ・・・自業自得だったのだろう・・」
この男がリーダーか・・・
この男とは戦わなくてすみそうだ。
安堵する自分がいた。戦いは嫌いなのだ。
最後までお読み頂き有難うございました。




