シュレディンガーの風邪
ちょっとしんどいな、体がだるいなという時がある。
鼻水が止まらなくて、喉も今朝から痛い。
これは風邪だろう。
けれど、熱は測りたくない。
もし熱を測って熱があった場合、身体的よりもメンタルがやられる気がする。
あ俺って熱あるんだってなる。
熱がないという希望を持ち続けたいのだ。
これを筆者は、「シュレディンガーの風邪」と呼ぶようにしている。
皆さんご存知の通りシュレディンガーの猫からもじっている。
いろいろな説明の仕方はあるが、
箱の中に猫と、数分に一度ある一定の確率で毒ガスを発射する機械を置いておく。
数分たった今、箱の中の猫は生きていますか?
それも死んでいますか?
正解は、箱を開けてみるまで分からないである。
箱を開けない限り、猫が生きている場合と死んでいる場合の2つが同時に存在している。
こんな感じの話である。
だから、今自分に熱があるかないかは、体温を測ってみない限り分からないのである。
だが読者を含めて結果は分かりきっている。
俺は今、熱があると。