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詩文毒症  作者: 夜霧ランプ
6/25

断末魔のメロディーで

高音域で憂鬱に

 繋いだお手手は引き裂かれなくちゃ

 知らない人に連れてかれちゃう


 不時着して燃え盛る赤い火の粉が

 僕の中の悪魔と交渉しているの


 緋の中に飛び込むのは夏の虫の

 生贄的思考だとしたらどうするって


 どうしようもないだろう

 どうしようって言うんだろう


 納得できないことを肯定的に

 思い込もうとしてみようか

 内臓が腐り落ちて

 血反吐を吐きながら


 クラックされた頭に心地好いのは音像

 あの子達は死んだのに なんでお前が生きている?

 嗤える話さ不必要な物ばかり

 残存するのが浮世ってやつだ


 何処の子? どの子? 必要なのは


 とっても良い子 都合の良い子


 決して お前を裏切らない


 とっても良い子 都合に良い子


 有機物なら廃棄所で蠅をたからせてるけど

 それが元は何だったのか分かるやつなら

 死なないけどね


 繋いだお手手は引き裂かれなきゃ

 べったりくっついた皮膚が溶解して


 二つに戻れなくなるよ


 理想的に考えるなら七月の夕に消えて言ったシャボン玉が

 命が限りあることを語ったからってさ

 僕はどうしても笑っちゃうんだ


 綺麗な悲鳴が耳に熱を宿す

 とても美しい音色だね

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