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詩文毒症  作者: 夜霧ランプ
18/25

変貌郷

何処も彼処も用意された舞台にいる

 此処も変わってしまったと

 全部あるがままが良いと

 そこには理想郷が

 在ったはずだと嘆く人達は


 楽しめる自然と言うものを

 願っているようです


 其処はキャンプ場でも

 トレッキングコースでも

 何でも無い

 限りのある場所なのですが


 煮沸しないで飲める水だとか

 土管を埋めていない地面だとか

 電線の無い空だとか

 木々が埋め尽くす雑木林とか

 そう言うものを取っておけと


 車に乗ってマーケットで買い物をして

 土曜日と日曜日に

「自然」を楽しみたがる人達は言うんです


 排気ガスを散らして

 お客様が来ますよ

 来年のために残しておいた

 フキノトウを絶滅させに

 其れの数が少なくなったら

「此処も変わってしまった」と

 お客様は嘆くでしょう


 その頭は

 なんともチープな

 単純細胞で出来ているらしい

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