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4/4

実は実話……ではないんです

本編とは関係ない、後書きみたいなものです。


 どうも、作者です。

 ここまで読んでいただいて、ありがとうございました。


 ……って、おいっ! 唐突に出てきて何やってんだお前!? という話ではありますが、新しく作品と書こうと思ったものの、展開がさっぱり思いつかずに、こちらへ逃げてたのです。

 チクショー!


 それで何がしたいのかというと、本作の感想欄に「実話じゃないですよね?」的なコメントを頂いていたことを思い出し、そんなに実話っぼかっただろうか? という興味と、たしかに幾つかのエピソードは実話を脚色したものだっただけに、なぜバレたのだろう? という疑問が湧き、需要があるかはさておき、元ネタをそのままに書いてみようと思ったわけです。

 ……いいえ、恐らく需要はないと思われます(笑)。


 上に書いたように、本編の幾つかのエピソードは、とある夫婦の実話を元に脚色しているので、当然、実話ではないのですが、これから話すことは実話です。


 因みに“とある夫婦”とは、私(作者)ではなく、知人のことなので、そこのところは間違えないようにお願い致します。

 なお、投稿するにあたって、本人に許可を得ているので、心配はご無用です。

 また、新たに人物名を設定すると煩雑になるので、夫婦の名前は、本編と同じく良純と麗奈にしております。



 ――さて、それでは、まず軽いところから紹介していこうと思います。



 ①:良純が異性の芸能人の容姿を誉めて、怒られるエピソード。


 これはわりと、『あるある』だと思うのですが、実際の良純は、わざわざ恋人の前で、そのような迂闊なことは言いませんでした。

 ただし、麗奈と付き合う前はその限りではなかったようです。


 話は少し遡って、まだ二人が交際する前、良純は麗奈に好みの芸能人のタイプを聞かれるわけですが、これも『あるある』かもしれませんね。

ソース顔の良純は、自分とは逆の薄い顔が好みだったので、『こにたん(小西真奈美さん)』と答えたわけですが、その時、麗奈は「へ~、そうなんだ」程度の反応で、他には何も言いませんでした。

 ところが、付き合ってからが大変だったようです。


 テレビに『こにたん』が映る度に、麗奈の機嫌が悪くなるので、良純は当時、毎週楽しみに視聴していた、こにたんがレギュラー出演しているバラエティー番組、『ココリコミラクルタイプ』を観れなくなってしまったのです。

 これに関しては気の毒ですが『口は災いの元』と言えるのかもしれません。


 

 ②:良純が麗奈の恋愛遍歴を訊ねて、墓穴を掘るエピソード。


 これはそのまんまですね。

 包丁を投げつけられたりはしませんでしたが、自分で根掘り葉掘り聞いておきながら、麗奈の機嫌はどんどん悪くなっていったようです。

 「じゃあ聞かなければ良いのでは?」と言いたいところですが、これはそんな危険な話題を振った良純が迂闊だった、と言わざるを得ません。


 

 ③:上司に勧められた弁当屋で、麗奈が女性店員に嫉妬するエピソード。


 これは『あるある』かどうか分かりませんが、少なくとも良純も初めて行く店舗であって、やましい気持ちは一切なかったようです。

 むしろ、


「わたし、このお弁当にしようかな。 あっ、 でもあっちも美味しそう。う~ん、悩むなあ」


「なら麗奈はそれにしなよ。俺はあっちにするから、お互いで食べ比べてみれば良いんじゃない? 俺もその弁当気になるし」


「うん、そうだね。そうするー♪」


 ――このような楽しい会話を想像していたのに、女性店員を見た途端、麗奈の表情から感情が消え失せ、例えるのならば仲良さげに会話するエレンとヒストリアを見るミカサ――みたいな顔になっていて、良純は寝耳に水状態。

 その後、麗奈は弁当を買いもしないで、暫く口をきいてくれなかったようです。

 思いもよらない事態で、考えもしなかったけれど、強いて言えば女性店員より麗奈の方が100倍可愛いと思っていた良純は、流石に納得がいかず、その後、喧嘩になったようです。

 ……これには流石に同情を禁じ得ません。 


 

 ④:下品なグータッチ。


 すいません、これは私(作者)です。

 アルコールが体質に合わないと分かったため、現在では半年に一回飲むか飲まないか程度の飲酒しかしておりませんが、昔はそこそこの頻度で友人(男)と宅飲みをしていたのです。

 これは、その時の話ですね。


 その友人と乾杯をする際、私達はグラスなどという上品な物は使わずに、ビール缶で直接やっていたわけですが、プルタブの空いたビール缶で乾杯をすると、グラスやジョッキで鳴るような、硬質で綺麗な音が出ないんですよ。

 擬音で例えると「ブヨンっ」みたいな感じですね。


 ですので、「これはつまらん」ということで考案されたのが、例のグータッチです。

 グータッチというか、人差し指と中指の間に挟んだ、お互いの親指を『E.T.』よろしくタッチさせるわけですが、もはや乾杯の体を成していないし、何が“つまらん”のかも意味が分かりません。

 ……自分でやっていた事とはいえ、書いていて、なんだか頭が痛くなってきました。

 兎に角、「かんぱ~い☆」と、その親指タッチをした後に、ビール缶のプルタブをプシュッと開けていたわけです。


 ……はい、どう見てもバカです。本当にありがとうございました。

 間違っても真似しないように、お気を付けください。(やらねーよ!)



 ⑤:麗奈が当時好きだった先輩と寝技をしたいがために、柔道部に入部したエピソード。


 細かいことを言えば、他にもあったかもしれませんが、これがラストになります。 


 実はこれ、学生時代に柔道部だったのは良純で、麗奈は関係ないんです。

 そして、良純にとって憧れの先輩がいたから入部したというわけでもなく、普通に柔道をやっていたというだけの話です。

 そもそもが柔道部は顧問含めて男しか居りませんでした。

 無論、ホモではありませんし、寝取られも起こりません。


 ……では何故、本編のようなエピソードを思い付いたのかというと、それは、途中で女子部員が増えたからです。

 しかもなんと、良純とクラスメイトの、ロシア人留学生女子。

 名前は、仮にネトリンコフとでもしておきましょうか。


 ネトリンコフが柔道部に入部した動機は、本人に聞いてみないと分かりませんが、単純に柔道を学びたかったのかもしれません。

 ただ、憶測でものを言うのであれば、信じ難いことに、彼女が良純に好意があったから、という他の理由が考えられるのです。


 妄想乙、と言いたいところですが、何故、ネトリンコフが良純に好意があったのが分かるのか? というと、彼女が恋愛相談した女友達の口が軽く、瞬く間にその噂がクラス全体に広まってしまったからです。

 リアル高校生はデリカシーがないのか、あるいは、ネトリンコフが相談する相手を間違えてしまったのでしょうね。気の毒なことですが……。

  

 良純とネトリンコフは、特に親密というわけではなく、外国人のジャパニーズニンジャに対する偏見について少々の会話をしただけの仲だったのですが、どうしてそうなったのか?

 もしかすると彼女が言っていた、「ロシアの友人に雰囲気が似ている」といった台詞がフラグだったのかもしれません。


 ここでネトリンコフの容姿について触れておきます。

 彼女はラノベで出てくるような超絶美少女ではありませんし、デレる時だけロシア語という属性を持ち合わせていた訳でもありませんが、普通に年相応な可愛らしい女の子だったようです。

 例えるのであれば、漫画やアニメだとモブ顔設定の登場人物が、普通に格好可愛く(かっこかわいく)描かれていることをイメージしてしてもらえると、分かりやすいのかもしれません。

 

 話が少し逸れてしまいましたが、戻します。

 “噂がクラス全体に”ということは、その噂は当然、良純の耳にも入ったわけですが、当時の彼はガキンチョでしたし、女子と仲良く話すタイプでもなかったので、いきなりロシア人女子はハードルが高かったのでしょう。

 彼は完全に日和っていました。


 自分のことしか考えていなかった良純は、ネトリンコフと真摯に向き合うことができるはずもなく、ただだだ周囲から冷やかされる嫌で、彼女に話しかけられても素っ気ない態度をとっていたようです。


 そしてある日、彼女が柔道部に入部してきた時は、唖然とするしかなかったわけですが、男子しかいない柔道部に女子一人ということは、練習も一緒にやるということです。

 彼女と組で練習する時は、本気で勝負するわけにもいかず、みんなやりづらかったようですが、何より一番気まずかったのが寝技。

 普通ならワガママボディの金髪女子と寝技とか、客観的に見て「ウホホ」なはずなのですが、良純は全くイヤらしい気持ちにはなれず、逆に悪夢のような時間だったようです。


 上四方固め(かみしほうがため)横四方固め(よこしほうがため)は、男女でやると際どい体勢になるため、比較的無難な体勢の袈裟固め(けさがため)で、ただ気まずい時間が過ぎるのを待っているのみ――という、ネトリンコフにとっても練習にならない、わりと最低な対応でしたが、まあ仕方なかったのでしょうね。


 ――そして卒業を待たずして、ネトリンコフは帰国してしまいました。

 良純を含め、周囲がもっと優しく接してあげていれば、違った未来もあったのかもしれません。

 ネトリンコフの帰国時、噂を言いふらした女子に、「ネトリンコフの見送りに行かないの?」と訊ねられた良純は、殺意を覚えたのだとか……。


 因みにこの話を麗奈にしたところ、「最低。これだから北海道民国、国民は」と誹られたようです。



 ……以上になります。

 実話なので、大したオチはつけられませんでしたが、言えることがあるとすれば、現実は漫画やラノベのようには行かない、ということでしょうか?


 おまけ:登場人物の命名由来です。


 アニメと声優ネタなので、知らない方には、激しくどうでもいい話題だと思います。

 ですので、興味がなければブラウザバック推奨です。


 まず麗奈ですが、モデルとなった人物の実家が米農家なのは本当なので、苗字で(からか)われるネタをやりたかったのです。

 ですので、田植(たうえ)→田ノたのうえに決定。

 あとは名前を麗奈にすれば、声優の上田麗奈さんぽい。

 ヤンデレを演じるの上手そうだしバッチリでは? というわけです。


 次に良純ですが、麗奈の米農家ネタに対して、何か対抗できるようなアダ名が欲しかったので、駄菓子の『よっちゃんイカ』にしました。

 ですので『よっちゃん』というあだ名が付けられる名前であれば、なんでも良かったのです。

 でも、それだけじゃつまらないので、苗字を香坂にして、結婚して麗奈の姓が変わった時に『香坂麗奈』になるようにしました。

 麗奈繋りで、元ネタは『響け!ユーフォニアム』で登場する孤高のトランペッター『高坂麗奈』です。

 流石に漢字まで同じにするわけにはいかないので、読みだけに止めています。


 余談ですが、高坂麗奈役の声優は安済知佳さんで、リコリコの千束も演じています。

 ジャンルは全然違いますが、高坂麗奈は見た目も性格も『たきな』に似ているので、面白いキャスティングだなーと、勝手に思っています。

 バランスを取らなくっちゃなァ!!!


 あと、アルタクスは『ネバーエンディングストーリー』で出てくる白馬の名前です。

 これしか思いつかんかった(笑)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 素晴らしい! 素敵なカップルのお話に、拝読していて心と身体が震えてしまいました(ガクガクブルブル)。 とっても面白かったです(元ネタの実話のところも……)! [一言] 出てくるエピソード…
[一言] もの凄く面倒くさい性格ですね。 これはかなりの我慢が必要になると思われます。 主人公の強さに感服です。
2022/10/14 04:17 退会済み
管理
[一言] ヤンデレと聞いて、間咲正樹様の活動報告から伺いました。 (*´ー`*) ヤンデレラブコメで煮詰まっていて、何かヒントがあればと読ませていただきましたが、なんか面倒な感じがリアルすぎる…と思…
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