来訪者 Z
えー、、、もう続きを待ってくれている人がいるかすら怪しいんですが、とりあえず僕は生きてます。
一応少しずつ書いてはいたんですけど!!他にやりたい事が多くなってしまい!執筆活動に集中出来なくなってしまい!こんなことになってしまいました!!すみませんでした!中途半端に終わらせたくないので一応これからも続けていこうとは思うのですが、なかなか投稿されないとは思います。ご承知ください。では!読んでくれる人がいたら、7話!ご堪能ください!
雪稀は急いで部屋を出て隣の睦記のいる部屋へ向かう。ドアを開けると少し遠くに睦記のがまだ倒れていた。
「睦記!大丈夫!?」
「あ、あぁ……体が少し痛いけど全然大丈夫」
走って睦記のそばへ駆け寄ると雪稀は何がなにやらわからなくなっていた。
「ねぇ、睦記……。なんで右腕があるの……?」
大砲でもがれ、能力で爆発したはずの右腕が睦記の肩にしっかりくっついている。何事もなかったように体を右腕で支えながら立ち上がる。
「ん……よいしょっと。えっと、俺もよくわかんないんだけど腕が爆発した後、すぐ右腕がバキバキバキって音を立てて再生?復元?どっちかわからないけど治ったんだよ」
「な、なによそれ……」
「なによそれ、って言われても……能力なんじゃない?それにそこまで痛くなかったし」
「じゃあ、なに?この能力は四肢をもがれても爆発した後再生、みたいな能力なわけ?」
と、手を頭に当てて考える。
「ずいぶん飲み込みが早いな。脚は試してないけど脳内のイメージは一緒だから多分そうだね」
「……こんなの怖いよ……。使ってほしくないよ……」
雪稀は不安そうにうつむきながら睦記の腕を掴む。声には出さなかったが睦記も慣れるまでは使わないようにしようと思った。
この時の雪稀はもちろん睦記にもこの能力がどれほど強力な能力なのか、知るよしもなかった。
「じゃあ、帰ろっか」
「全部試したし、とりあえず帰って記録するか」
そうして2人とも部屋に戻るのであった。
「ただいまー」
「うぃ、おかえり〜、どうだった?」
返事をしたのは大樹だ、雅夜は銃の手入れをしながら睦記と雪稀の方をちらっと見て手をひらひらとさせた。
「なかなか個性的な能力だったよ」
「……最後のは、怖かったよぉ」
雪稀はイノシシのネックレスの恐怖のことで頭がいっぱいになっていて声が震えている。
「雪稀姉大丈夫か……。ど、どんなのだったの?」
「今記録するから見てって」
「はいよっ」
睦記は右前にある机に座り、パソコンを開く。少し待つとパソコンが立ち上がりデスクトップ画面が表示される。
「ちょーっとまっててね〜」
キーボードとマウスを操作し専用のフォルダにパスワードを入力しログインすると睦記の持っている全てのネックレスの写真と仮の名前、それと現段階判明している能力が詳細に記されている。
「お、おぉ……お前こんなの書いてたのか……。めっちゃあるな……」
「まぁまとめるの好きだからね」
撮影専用の携帯用カメラを取り出し白い紙の上でネックレスを撮影していく。物によっては見えにくいので黒い紙の上で撮ることもある。
「よしっ、それでこれをこうしてっと……送信っ」
するとパソコンのメール欄に1件のメールが届いている。撮影したカメラからのネックレスの画像だ。
「んん〜、良い感じに撮れたね」
画面端に表示されているバーにカーソルを合わせ、一番下まで下げて新規追加を押す。すると画像添付欄と名前欄、説明欄に分かれて記入欄がある。マウスを操作し保存した画像を添付する。名前は──
「ネックレスの名前って何がいいと思う?」
問うと大樹が答えた。
「どのネックレス?」
「最初に試したのは〜……これだ」
「3重丸に緑のやつか〜。どうしよっか」
睦記は『トリプルグリーン』や『トリクル(トリプルとサークルを合わせてみた)グリーン』などを考えてみたがシンプル過ぎる、ダサい、という理由で、脳内で却下となった。
「とりあえず、名前より能力の説明から考えようか、どんな能力だったの?」
「あ〜、能力は………説明がムズいな」そういって右手人差し指を上に向ける。「こうすると人差し指の上に浮かぶオレンジ色の丸い球が出てくる」
「なんか強そう」
「んで飛んできたものを何でも焦がして消滅させる感じ」
「強い」
「でも自分から攻撃してもダメージ皆無なんだよ」
「弱い。あ、いや弱くはねぇわ」
「まあ防御専用ってことなのかな」
「ぽいね。説明もムズいな……」
大樹も睦記も頭を悩ませながら必死に考えている。雪稀はいつの間にか雅夜の隣で銃の手入れを眺めている。
「『人差し指を立てると防御専用のオレンジ色の球が出現』とか?」
「説明を見ただけで思い出せればいい、レベルだからそれでいいかなぁ」
「考えるのめんどいからこれに決定な」
「はいよ」
「っしゃあ残り2つぅ」
結局大樹の意見に決まり、説明を入力するがまだ名前も決めていないことに睦記は気づいた。
「……………大樹。名前まだ決めてなかったわ」
「んむぅぅうううめんどぅいいぃぃ!!!!んで、あと2つもネックレスあんだろ!?ダルい!!」
「後でジュース奢る」
「早く考えようぜ!!よし思いついた!サークルグリーンは!?」
「ごめんそれもうあるんだわ」
大樹は顔を隠しながら落胆した。
「そんなに落ち込むな〜」
「ブォイルッ ムィリティィンッッ!!」
一瞬時が止まったかのように思った。その声は雪稀の声だった。2人共雪稀の方向を振り返るがものすごいドヤ顔をしている。
「「……は?」」
「ど、どした雪稀姉、頭でも打ったか?」
「雅夜にいたずらされたのか?」
「違うわよ!!ボイル ミリティーン!ネックレスの名前!考えてあげたのよ!!どう!?」
恥ずかしそうに顔を赤らめながら説明している。
「ほぉ……悪くないかもしれないな」
「俺はいいと思う。いつもあざっす」
「いえいえ〜」
「ん?ちょっとまって?「いつもあざっす」ってどゆこと?」
疑問を感じた大樹は睦記に質問をすると、待っていたかのような早さとドヤ顔で答えてきた。
「俺のネックレスの名前のほとんどは雪稀姉がつけてくれた名前っさっ!!」
「………お、おめでとう?」
「なんで疑問系……ありがとう?」
「この前友達が──」
「はいはい〜」
「友達がなんか変な──」
「いいから、他のネックレスも考えるよ」
「おい聞けよ!」
大樹は華麗なツッコミをし、睦記はネックレスの名前を『ボイル ミリティーン』と入力した。
「あと残ってるのは紫色の目のやつとイノシシみたいなやつの2つだな」
「だな〜。ん〜……イノシシの方はともかく紫の目の方は全く思い浮かばん」
「イノシシの方はなんかあんの?」
「え〜……イノシシだし『猪突猛進』でいいんじゃね?」
「なんでことわざなんだよ。雅夜〜、カツユキだっけ、ノリユキだっけ」
「惜しい。カツノリな」
雅夜はいつの間にか銃の手入れを終えてポテチを食べながら外を眺めていた。
「あっそうだそうだぁ!『カツノリング』とかは?」
「お〜、良いんじゃね?考えんのダルいし」
「決定〜。あとは紫の目のやつな」
「よっしゃ雪稀姉に頼っちゃおうぜ」
既に大樹はジュースを買いに行こうとしている。
「なんで私なのよ!まぁ〜……案がないことはないけどぉ〜……」
「なになに〜??」
「パルク エルズ…?とか……ダサいかな……」
「「おぉ〜!」」
「ダサくないダサくない!!でも何かもう一つ捻りがほしいな〜」
……………と、睦記がそのネックレスに手をかけた瞬間、大きな破砕音と衝撃、ドアが吹っ飛ばされていた。
「よォ!!気分はどうだァ?おいおいおい!」
そこには青髪の青年が蹴った後の姿勢で右足を上げながら立っていた。
はい!どうも!今回はいつもより少し字が少なめだったと思います!最後の青年は一体誰なんでしょうねっ!!((o(。>ω<。)o))
あ、題名の『Z』の意味はZはアルファベット最後の文字じゃないですか。なので『来訪者 最後』みたいな感じで来訪者が来るのは最後の方ですよ!っていう意味を込めました!8話がいつになるかわかりませんが待っていただければ嬉しいです!